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《NAIST》「クライオTEMの基礎と実習」講習会報告

「クライオTEMの基礎と実習」講習会報告

本実習は、医薬・生体材料イメージングセミナー(主催:科学技術振興機構、微細構造解析プラットフォーム、分子・物質合成プラットフォーム、開催日:東京6月5日、大阪7月24日)と連携して、クライオTEM実習として、奈良先端科学技術大学院大学が主担当として行いました。また、ナノテクノロジープラットフォーム学生研修「リポソームの作製とクライオTEMによる観察」についても同時に実施しました。

 

概要

開催日:8月25日―27日

場所:奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科

講師:安原主馬助教、藤田咲子技術職員、藤原正裕技術職員

受講者:講演のみ16名、実習9名(うち学生研修2名)

配布資料:クライオTEMの基礎と観察事例(安原助教)、J.Kikuchi and K.Yasuhara,”Transmission Electron Microscopy (TEM)”、クライオTEM測定の実際(藤田技術職員)

 

内容

第1日目午前 自己紹介、「クライオTEMの基礎と観察事例」講演

はじめに、実習の成果を上げて交流を深めるために、本学関係者および受講者の自己紹介を行った。続いて安原助教による講演(TEMの基本的な説明、クライオTEMの基礎的な説明、実際の測定例)があり、その後参加者による活発な質疑が行われた。

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写真1 講演を聴講する受講者

 

第1日目午後 ナノプラ装置見学、リポソームの作製実習

クライオTEMを含めて、ナノプラで使用可能な装置、試行的利用で使用可能な装置など、NAIST所属の装置群の見学と説明を行った。続いて、研究室において、脂質からリポソームの作製及びサイズ調整を行った。

 

第2日目午前 クライオTEM試料作製、ネガティブ染色試料作製

二つのグループに分かれて、試料作製とTEM観察を行った。はじめに、TEMの一般的な試料作製方法、クライオTEM試料の作製方法を説明し、次に、説明内容に注意してもらいながら、各自が、急速凍結法を用いてリポソームTEM試料を作製した。また、比較のために、ネガティブ染色試料作製も実施した。試料作製という意味では、ネガティブ染色法が、クライオ法に比べ、汎用性があることを確認してもらった。

第2日目午後 クライオTEM試料観察、ネガティブ染色試料観察

講義室で、クライオTEM試料の撮影方法、注意事項を説明した。講義の内容に注意してもらいながら、作製した試料の写真撮影をしてもらい、また、クライオTEM試料との比較をしてもらいながら、ネガティブ染色試料の写真撮影をしてもらった。クライオTEM試料撮影は難しいが、解釈がしやすいことを確認いただいた

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写真2 クライオTEM観察中の受講者

 

第3日目 特異形状試料の観察

受講者の持参したサンプルをクライオ、ネガティブ染色で観察した。第2日目のリポソームとは異なり、特異形状の試料であり、クライオ法により特異な立体形状の判断をしやすいと確認してもらった。最後に実習のまとめを行い、アンケートを実施した。

 

アンケート結果

「講習会内容」については、満足とほぼ満足を合わせて約90%の高い評価を得た。また、「講習内容を、今後の研究活動に取り入れ、活用することができると思いますか」という設問に対しても、活用できるが約90%を占め、タイムリーな実習を実施できたと考える。今後とも満足度の高い講習会を提供してゆきたい。

 

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