利用報告書
課題番号 :S-15-NM-0062
利用形態 :技術補助
利用課題名(日本語) :アクリルアミド曝露ラットの脳解析
Program Title (English) :Analysis of rat brain exposed to acrylamide
利用者名(日本語) :渡邊 英里
sername (English) :Eri.W
所属名(日本語) :東京理科大学薬学部生命創薬科学科
Affiliation (English) :Tokyo University of Science
1.概要(Summary )
アクリルアミドをWistarSTラットに1週間と4週間で曝露した。そのラットの海馬をプロテオミクス解析にかけた。前準備としてタンパク抽出とタンパク定量を行った。タンパク抽出の際に卓上型超遠心機を用いた。
2.実験(Experimental)
低濃度(2 mg/kg)と高濃度(20 mg/kg)のアクリルアミドをWistarSTラットに1週間と4週間で曝露した。そのラットの海馬をDIGEバッファーに加え、氷中でホモジナイズした。東京理科大学で、海馬のホモジナイズまでを行い、その後NIMSナノテクプラットフォームに移動、4℃、30,000 gで30分間遠心にかけタンパク抽出を行った。上清を別の1.5 mLチューブに移し、DIGEバッファーで100倍希釈したサンプルを用いてタンパク定量を行った。Bradford法によるタンパク量測定を行った。
3.結果と考察(Results and Discussion)
卓上超遠心機により、タンパクはうまく分離ができた。
下記は4週間曝露したサンプルのタンパク濃度を定量したものである。その後のプロテオミクス解析では、解糖系に関するいくつかのタンパクにおいてコントロール群と曝露群の間で量的差が見られた。アクリルアミドのラットへの曝露によって、海馬の機能タンパクにおける変動が確認できた。
4.その他・特記事項(Others)
本研究に際して、快く相談を引き受けて頂きました箕輪貴司先生、実験の際に親身になって技術指導をして頂きました李香蘭先生に深謝いたします。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。







