利用報告書
課題番号 :NPS15078
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :エレクトロスピニングによるコンニャクグルマンナンのナノファイバー材料の創製と分子量の効果
Program Title (English) :Fabrication of konjac glucomannan nanofiber mesh by electrospininng: effect of molecular weight
利用者名(日本語) :槇 靖幸
Username (English) :Y. Maki)
所属名(日本語) :群馬大学
Affiliation (English) :Gunma University
1.概要(Summary )
エレクトロスピニング(電界紡糸法)は、電気流体力学を利用したナノファイバー紡糸技術である。ナノファイバーのメッシュ材料は、高い比表面積を利用した高効率フィルトレーション技術や、超音波を利用した経皮薬剤吸収促進(ソノフォレシス)によるドラッグデリバリーシステム、新規細胞足場材料などへの応用が期待される。当研究室では最近、コンニャク由来の多糖類であるコンニャクグルコマンナン(KGM)の水溶液のエレクトロスピニングにより、ナノファイバーメッシュ材料を作製することに成功した(群馬大学 土橋敏明教授との共同研究)。従来のセルロース等を原料とした材料に比べると、溶媒が水であること、高分子としてバイオマスを利用していることから、コストと環境負荷の低減においてメリットがあると考えられる。本研究では、材料物性への分子量の影響を調べるため、KGMの絶対分子量の決定を行うことを目的として、屈折率濃度増分(dn/dc)測定とGPC-MALS測定を試みた。
2.実験(Experimental)
0.022, 0.044, 0.066, 0.089 g/cm3 KGM水溶液を用いてdn/dc測定を行った。また、0.044 g/cm3 KGM水溶液を作成し、GPC-MALS(DAWN HELEOS)を用いて分子量と慣性半径の決定を試みた。
3.結果と考察(Results and Discussion)
KGM水溶液の屈折率濃度増分として、dn/dc = 0.137 mL/gを得た。GPC-MALSは装置のメンテナンスが必要な状態であったため、分子量と慣性半径を決定することができなかった。装置の調整後に、GPC-MALSの測定を再度行うことを希望する。
4.その他・特記事項(Others)
なし。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。







