利用報告書

カルシウムイオンによるCalsequestrin会合状態変化の制御機構
渡部 聡1), 渡邉あゆ美1)
1)東北大学多元物質科学研究所

課題番号 :S-15-NM-0069
利用形態 : 技術補助
利用課題名(日本語) :カルシウムイオンによるCalsequestrin会合状態変化の制御機構
Program Title (English) :Ca-dependent regulation of Calsequestrin
利用者名(日本語) :渡部 聡1), 渡邉あゆ美1)
Username (English) :S. Watanabe1), A. Watanabe1)
所属名(日本語) :1)東北大学多元物質科学研究所
Affiliation (English) :1) IMRAM、Tohoku University,

1.概要(Summary )
筋小胞体は、細胞内のカルシウムイオンの貯蔵庫として機能しており、カルシウム結合タンパク質であるCalsequestrin(CSQ)は、カルシウムイオンのバッファーとして機能している。本研究では、最近明らかになったCSQのカルシウムイオンおよび塩濃度に依存した会合状態の変化、およびCSQのアンカータンパク質であるJunctin (JCT)の会合状態について、GPC-MALSによって各会合状態の絶対分子量を測定し、会合状態のストイキオメトリーを明らかにすることを目的とした。

2.実験(Experimental)
GPC-MALSを利用し、カルシウム結合タンパク質CSQおよびそのアンカータンパク質JCTについて、 異なるbuffer 条件下でGPC-MALS測定を行ない、各会合状態の絶対分子量を決定した。

3.結果と考察(Results and Discussion)
CSQについては、複数の条件下で測定し、各条件下で溶出体積が変化し、分子サイズの変動が分かった。一方、MALSの結果から、各条件において、分子量は変化していないことが分かり、buffer条件によって、会合ではなく、蛋白質の構造が大きく変化していることが示唆された。

4.その他・特記事項(Others)
なし

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

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