利用報告書

カーボンナノチューブの分離に関する研究
橋本 剛
株式会社名城ナノカーボン

課題番号 :S-15-KU-0037
利用形態 :共同研究
利用課題名(日本語) :カーボンナノチューブの分離に関する研究
Program Title (English) :Study on Separation of Carbon Nanotubes
利用者名(日本語) :橋本 剛
Username (English) :T. Hashimoto
所属名(日本語) :株式会社名城ナノカーボン
Affiliation (English) :Meijo Nano Carbon Co., Ltd.

1.概要(Summary )
フラビン類用いたカーボンナノチューブの分離に関する九大との共同研究を促進するために、ナノテクPF登録機器を活用する。フラビン類用いたカーボンナノチューブの分離に関する九大との共同研究を促進するために、ナノテクPF登録機器を活用する。名城ナノカーボン社は、数種の単層カーボンナノチューブを製造している。これらはいずれも半導体カーボンナノチューブと金属性カーボンナノチューブの混合物である。九州大学は、これらの混合物の分離に関する優れた手法を開発している。ここでは、九州大学ナノテクプラットフォーム登録機器を用いて、これら混合物の分離するフラビン化合物の合成スキームの決定、並びに合成技術の習得を目的とした。

2.実験(Experimental)
九州大学ナノテクノロジープラットフォームとの話し合いで、以下の合成スキームで、半導体カーボンナノチューブと金属性カーボンナノチューブの分離材としてフラビンAを選択し、この合成として、以下の合成スキームを決定した。

スキーム1

スキーム2

フラビンA
3.結果と考察(Results and Discussion)
上記の合成スキームによるフラビンAの合成法の取得を九州大学ナノテクプラットフォームの指導により取り組んだ。まず、スキーム1によるアロキサンへの長鎖アルキル基の導入実験を行った。目的物は、核磁気共鳴スペクトル、紫外可視吸収スペクトル、赤外吸収スペクトル、並びに元素分析により合成が成功していることを確認した。次にスキーム2によるフラビンA の合成について検討した。スキーム1と同様に、核磁気共鳴スペクトル、赤外スペクトル、元素分析により合成を確認したが、まだ純度が十分でなく、さらなる精製を必要とすることがわかった。

4.その他・特記事項(Others)
なし。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。

6.関連特許(Patent)
なし。

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