利用報告書
課題番号 :S-20-NU-0019
利用形態 :技術代行
利用課題名(日本語) :シリカナノ粒子表面のシラノール基の定量
Program Title (English) :
利用者名(日本語) :小関和喜
Username (English) :K. Koseki
所属名(日本語) :山形大学大学院理工学研究科 物質化学工学専攻
Affiliation (English) :
1.概要(Summary )
各種表面処理を行なったシリカナノ粒子における、表面シラノール基数を29Si 固体NMR (BRUKER社製 AVANCE 300Wbs) によって評価・比較を行う。
2.実験(Experimental)
球状シリカナノ粒子 (粒子径100 nm) に対し、NaOH水溶液による親水化処理、高温加熱による疎水化処理を行った各サンプルを調整した。親水化処理に関しては、1 M NaOH水溶液にて80℃で加熱攪拌を行うことで調整した。疎水化処理に関しては、管状電気炉中で窒素フロー下、高温加熱によって調整した。この表面処理シリカサンプルを29Si固体NMRにて測定し、得られたスペクトルを波形分離することで、シラノール基を形成しているケイ素の割合を算出した。
(DD/MAS、試料回転数5000rpm、待ち時間60sec、積算1000回)
Figure 1. 29Si DD/MAS solid state NMR spectrum of silicananoparticle.
3.結果と考察(Results and Discussion)
NMRスペクトル中にて、シロキサン結合に帰属される-110ppmのピーク面積と、-90ppmと-100 ppmに帰属されるシラノール基の割合から、シリカナノ粒子表面のシラノール基数は、親水化処理によって増加し、疎水化処理によって減少する結果を確認した。また、疎水化処理に関しては、加熱温度を600℃から900℃に上昇させることで、より効率的にシラノール基数を減少させることに成功した。
4.その他・特記事項(Others)
支援者:坂口佳充様、林育生様
表面処理を行なった6サンプルのNMR測定を行なっていただいた。また、測定条件・解析等に関してもご教授いただいた。
参考文献
- J. Igawa; Japanese Patent Application Publication No. 2017-003429
- S. Ueda, K. Shimaoka, R. miyoshi, k. Takahashi; Japanese Patent Application Publication No. 2017-198458
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
小関和喜, 嶋田隆一朗, 有田稔彦, 増原陽人*, 「固体高分子電解質膜を指向した機能性フィラーにおける表面水酸基が及ぼすプロトン伝導度への影響」, 第69回高分子討論会 (口頭発表), 2020.09.17
6.関連特許(Patent)
なし







