利用報告書
課題番号 :S-15-KU-0039
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :セレンディピティの計画的創出による新価値創造
Program Title (English) :Turning Serendipity into Planned Happenstance.
利用者名(日本語) :渡邉 猛
Username (English) :T. Watanabe
所属名(日本語) :九州大学工学研究院化学工学部門
Affiliation (English) :Department of Chemical Engneering, Faculty of Engineering, Kyushu University.
1.概要(Summary )
従来技術では粗い没個性的な統計データに埋もれていた細胞の個性をセレンディピターにより発見・解析することにより、細胞の優れた能力や未知の現象を効率的に発掘することを目標に、閉鎖系における光合成過程から発生する酸素を、NSR2000ラマン分光計による測定の可否の検討を行った。その結果、本装置が目的に対し適切でないことが判明した。
2.実験(Experimental)
レーザーラマン分光光度計(日本分光社製ラマン分光装置NSR2000)のマクロ測定機能を用いて、模擬試料として製作したアンプル中の酸素分子、窒素分子によるラマン散乱光強度測定を行った。本装置はトリプル分光器により高い波長分解能を実現し、測定可能範囲40~8000cm-1と広い測定範囲を持つ優れた装置である。励起波長は532 nm、レーザー強度を50 mW、積算1時間で測定を行った。
3.結果と考察(Results and Discussion)
本装置では、マクロ機能による測定法が、可能であり、観測光とプローブ光とが直交させることができる。このことから、観測光とプローブ光が同軸であるマイクロモードに比較し、マクロモードは、外部の空気中のラマン散乱による酸素、および窒素分子による影響が少ないと思われたが、感度、光軸の調整等の問題もあり、十分な測定ができないことが判明した。感度に関しては、トリプル分光器タイプであるため、光量の減衰が大きく、積算時間の延長でも対応できなかったと思われる。光軸の調整は非常に困難で、手作業では膨大な時間がかかると判断し、測定を断念した。
今後、測定手法についてより良い工夫が思いついたら再度測定する予定にしている。
測定の問題点が明らかになった意味では、前進と言える。
4.その他・特記事項(Others)
測定についてのアドバイス、装置の性能、操作法等は、藤ヶ谷准教授、白木助教、廣渡技術員に、ご相談いたしました。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







