利用報告書

ポリマー型抵抗体ペーストの構造解析
吉岡謙, 髙木剛, 関原礼奈
KOA株式会社

課題番号 :S-18-SH-0020
利用形態 :共同研究
利用課題名(日本語) :ポリマー型抵抗体ペーストの構造解析
Program Title (English) :Structural analysis of polymer type resistor paste
利用者名(日本語) :吉岡謙, 髙木剛, 関原礼奈
Username (English) :K.Yoshioka, T.Takagi, R.Sekihara
所属名(日本語) :KOA株式会社
Affiliation (English) :KOA Corporation

1.概要(Summary )
ナノサイズの金属酸化物粒子をエポキシ樹脂に分散させ、150℃程度の低温で硬化できる抵抗体ペーストを作製し、ナノ粒子の分散状態の観察を行った。

2.実験(Experimental)
ペーストの混練に、3本ロールを使用した。
粒子の分散状態の観察にはTEM分析を行った。

3.結果と考察(Results and Discussion)
 図1に金属酸化物40wt%含有した抵抗膜、図2に金属酸化物60wt%含有した抵抗膜のTEM分析結果を示す。
 金属酸化物40wt%含有した抵抗膜では、粒子同士が離れており、導通しない状態であることが分かった。金属酸化物60wt%含有した抵抗膜では、粒子の量が多く、導通する状態であることが分かった。しかしながら、いずれも金属酸化物粒子が凝集しており、導通が不安定な状態である。3本ロールによる混練が不足していると考えられ、混練条件の最適化が必要である。

図1. 金属酸化物40wt%含有した抵抗膜

図2. 金属酸化物60wt%含有した抵抗膜

4.その他・特記事項(Others)
TEM観察は山上朋彦様、技術相談や3本ロールの使用にあたっては森本信吾様にご協力いただいた。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。

6.関連特許(Patent)
なし。

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