利用報告書

リチウムイオン電池材料の表面被覆状態の研究
馬原 隆徳1)
1)株式会社GSユアサ

課題番号 :S-20-NR-00013
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :リチウムイオン電池材料の表面被覆状態の研究
Program Title (English) :Analysis of Surface coating condition of Lithium ion battery materials
利用者名(日本語) :馬原 隆徳1)
Username (English) :Takanori Mahara1)
所属名(日本語) :1)株式会社GSユアサ
Affiliation (English) :1) GS Yuasa, Co., Ltd.

1.概要(Summary )
リチウムイオン二次電池用活物質の特性には表面被覆状態が大きく影響を及ぼす。そこで、表面被覆状態を観測する手法として、大気中光電子分光法を用いて測定を実施した。

2.実験(Experimental)
利用装置:大気中光電子分光装置(AC-3)
測定試料:被覆されたサンプルAおよび
元となるサンプルB

大気中光電子分光装置(AC-3)

3.結果と考察(Results and Discussion)
コート状態の仕事関数:5.12eV
コート状態の傾き:18.27 count/eV
未コート状態の仕事関数:6.1eV
未コート状態の傾き:30.74 count/eV
以上の結果から表面被覆による表面状態の変化を計測することができた。

本試験では最表面のみの観測のため、コーティング物単独の数値と比較することでコーティング比率の推定も可能と推測される。

4.その他・特記事項(Others)

なし

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

なし

6.関連特許(Patent)

なし

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