利用報告書
課題番号 :S-20-NR-0040
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :内皮細胞培養用ヘパリン固定化表面の開発
Program Title (English) :Heparin immobilized surface for culturing endothelial cells
利用者名(日本語) :小野寺 悠1)
Username (English) :Y. Onodera1)
所属名(日本語) :1) 奈良県立医科大学血栓止血先端医学講座
Affiliation (English) :1) Nara medical university advanced medicine for thrombosis and hemostasis
1.概要(Summary )
細胞培養皿へのヘパリンの固定を目指し、ヘパリン末端基の化学修飾を検討した。化学修飾の反応追跡に1H NMRを使用し、所望の化学修飾ヘパリンを合成できたことを確認した。
2.実験(Experimental)
化学反応後のヘパリンを回収、乾燥した後、重水に溶解したNMRサンプルをJEOL社製500MHz NMR(ECX-50)にて1H NMRを測定した。
JEOL社製500MHz NMR(ECX-50)
3.結果と考察(Results and Discussion)
ヘパリンと反応させた分子由来と思われる新規ピークを確認した。このピークは、反応前の分子と化学シフトが近く、またブロードであった。ヘパリンのような高分子と反応した低分子化合物は、反応後に高分子の一部となることでピークがブロードになることが一般的に知られている。以上より、所望の化学修飾が反応していると結論付けた。
4.その他・特記事項(Others)
なし
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし