課題番号 ：S-19-OS-0013
利用形態 ：機器利用
利用課題名（日本語） ：再生医療関連素材の評価に関する研究
Program Title (English) ：Evaluation of materials related to regenerative medicine
利用者名（日本語） ：野上明日香、竜瑞之
Username (English) ：Asuka Nogami, Mizuyuki Ryu
所属名（日本語） ：サラヤ株式会社
Affiliation (English) ：Saraya Co., Ltd

１．概要（Summary ）
再生医療細胞の足場材料であるコラーゲンの線維観察を行った。

２．実験（Experimental）
【利用した主な装置】
S14 走査型電子顕微鏡(SU9000)
S15 走査型プローブ顕微鏡(AFM5000/AFM5300E)
【実験方法】
①カバーガラスにコラーゲンをコーティングし、走査型プローブ顕微鏡(AFM5000/AFM5300E)のサイクリックコンタクトモードで線維状態を観察した。
②コラーゲンスポンジを金属で蒸着し、走査型電子顕微鏡(SU9000)で繊維状態を観察した。

３．結果と考察（Results and Discussion）

Fig1. Fiber Stability at 37℃

抽出したコラーゲン繊維は、細胞の培養条件である37℃条件下で4週間後も繊維を維持していることがわかった。細胞培養の足場素材として、長期培養へも応用可能であることが示唆された。

Fig 2. Effect of γ rays and electron beams on fiber

抽出したコラーゲン繊維で作成したスポンジは、γ線照射で架橋され、電子線で影響を受けないことがわかった。医療機器等への応用の際の滅菌条件としては、電子線が適切であることが示唆された。

４．その他・特記事項（Others）
装置使用方法に関してご説明とご指導いただきました分子・物質合成プラットフォームの北島彰様、和辻祐規子様に感謝いたします。

５．論文・学会発表（Publication/Presentation）
なし

６．関連特許（Patent）
なし