利用報告書
課題番号 :S-16-NM-0001
利用形態 :技術補助
利用課題名(日本語) :出芽酵母における遺伝子発現制御機構の解析
Program Title (English) :Analysis of interacting protein and post-translational modification for the sample from S. cerevisiae.
利用者名(日本語) :須田 恭之
Username (English) :Yasuyuki Suda
所属名(日本語) :筑波大学医学医療系
Affiliation (English) :Faculty of Medicine, University of Tsukuba
1.概要(Summary)
出芽酵母のmRNA結合タンパク質および胞子形成時に特異的に発現するタンパク質の機能を解析する目的で、相互作用する因子およびそれらタンパク質の翻訳後修飾の解析を行った。
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
AMR Zaprous ADV Q Exactive system
【実験方法】
HisタグおよびFLAGタグを付加した標的タンパク質を発現する出芽酵母からNi-NTAビーズ、FLAG抗体アフィニティビーズを用いて標的タンパク質を精製した。SDS-PAGEにて分離、可視化した後、タンパク質を含むバンドを切り出し、トリプシン等のペプチダーゼにてゲル内消化し、ペプチドを精製した後にLC/MS/MSに供した。
3.結果と考察 (Results and Discussion)
SDS-PAGEによる分離、可視化した結果および同定したタンパク質のリストを図に示した。
相互作用解析に関しては、標的タンパク質との相互作用が既知のものを含む多くのタンパク質が検出された。現在、他手法による確認を行っている。しかしながら標的タンパク質を含まない試料に於いても多数のタンパク質が検出されていたことから、精製の条件を検討するとともにノンラベル定量法の導入を視野に入れている。
翻訳後修飾解析に関してはリン酸化ペプチドの濃縮精製を試みたが、既知の修飾は認められなかった。標的タンパク質の効率的な精製など何らかの改良が必要である。
4.その他・特記事項(Others)
NIMS分子・物質合成プラットフォームの箕輪貴司先生、竹村太郎先生、服部晋也先生によるQ-Exactiveの利用講習を受講し、解析に際してはサンプル調整法や機器利用に関する助言をいただきました。ここにお礼申し上げます。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







