利用報告書
課題番号 :S-16-OS-0049
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :分散型ナノギャップ電極を用いた分子の高感度検出
Program Title (English) :High-sensitive molecular detection with dispersed nano-gap electrodes
利用者名(日本語) : 宇佐美雄生, 大塚洋一, 松本卓也,
Username (English) : Y. Usami, Y. Otsuka、T. Matsumoto,
所属名(日本語) :大阪大学 理学研究科 化学専攻
Affiliation (English) :Dept. Chemistry, Grad. School of Science, Osaka University
1.概要(Summary)
レーザーラマン顕微鏡を用いて、分散型ナノギャップ電極上に存在するポリアニリンの分布を計測し、金微粒子の存在する領域上でラマン強度が増大していることを観測した。本結果から、金微粒子表面において、極微少量のポリアニリンに由来するラマン信号を計測することに成功した。
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】 レーザーラマン顕微鏡
【実験方法】
・サンプル作製:抵抗加熱による真空蒸着法を用いてボトムコンタクト型の金微粒子2次元アレイ電極を作製した。電極上にポリアニリン水溶液を10 μl滴下し、液体が確認できなくなるまで自然乾燥させ、固定化を行った。
・ラマン計測:レーザー光源532 nm, xy mappingモードで計測を行った。
3.結果と考察(Results and Discussion)
Fig.1aにポリアニリンを固定化したサンプルのラマンシフト1150-1350 cm-1のラマン強度分布を示す。この強度分布から、金微粒子が存在する領域はラマン強度が高く、金微粒子の存在しない領域はラマン強度が低くなっている。また、対照実験である金微粒子のみのサンプル(Fig.1b)では、このような分布は観測されないことから、分子と金微粒子の共存する系でラマン信号が計測されることがわかった。本結果は、金微粒子表面における増強ラマン散乱によるものと考えられる。
4.その他・特記事項(Others)
本研究はJST科研費JP25110014の助成を受けたものです。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
1, Electric properties of multi-channel molecular devices by self-doped polyaniline(ポスター)Yuki Usami, Yoichi Otsuka, Yasuhisa Naitoh, Takuya Matsumoto, Symposium on Surface Science & Nanotechnology, 2017/1/24.
2, 自己ドープ型ポリアニリンのナノスケール電気物性とネットワーク構築(口頭)宇佐美 雄生、大塚 洋一、内藤 泰久、松本 卓也、第64回応用物理学会春季学術講演会、2017/3/14(予定)。
6.関連特許(Patent)
なし







