課題番号 ：S-15-NM-0049
利用形態 ：機器利用
利用課題名（日本語） ：医用材料から溶出するビスフェノール類の分析
Program Title (English) ：Elution of bisphenols from medical devices
利用者名（日本語） ：滑川亘希1)
Username (English) ：Koki Namekawa1)
所属名（日本語） ：1) 純真学園大学医療保健学部医療工学科
Affiliation (English) ：1) Department of Medical Engineering, Junshin Gakuen University

１．概要（Summary ）
医用材料には機械的強度と加工性から、ビスフェノールA（BPA）が原料として多く用いられているが、これらは外因性内分泌撹乱物質であり安全性が懸念されてきた。そこで代替物としてビスフェノールS（BPS）が開発された。近年、BPSがBPAと変わらない毒性を有することが明らかになった。医用材料からのBPSの溶出についてこれまで検討されていなかった。本研究では、BPA・BPSの医用材料からの溶出について定量的に検討する。

２．実験（Experimental）
LC/MS/MS（ZAPLOUS ADV Q-Exactive system）を用いて溶出液のBPA・BPS量を分析した。

３．結果と考察（Results and Discussion）
LC/MS/MSを用いてBPAとBPSを測定したLC/MSスペクトルをFigure １に示す。BPAは14分、BPSは10分にピークが検出されており、本手法によって明確に分離できることが明らかになった。今後は様々な材料からの溶出物を定量的に分析する予定である。

４．その他・特記事項（Others）
なし

５．論文・学会発表（Publication/Presentation）
なし

６．関連特許（Patent）
なし