利用報告書

印刷インキの開発
小平 直紀1), 岡 あゆみ1)
1) サカタインクス株式会社

課題番号(Number of project) :S-19-NM-0023
利用形態(Type of user support) :機器利用
利用課題名(日本語) : 印刷インキの開発
Program title (English) : Development of Printing Ink
利用者名(日本語) : 小平 直紀1), 岡 あゆみ1)
Username (English) : N. Kodaira1), A. Oka1)
所属名(日本語) : 1) サカタインクス株式会社
Affiliation (English) : 1) SAKATA INX, Co., Ltd.

1.概要(Summary)
 印刷インキに用いられるシリコン系界面活性剤は添加量により塗膜の物性が変化する。他社インキの塗膜物性と界面活性剤の量を関連付けるため、シリコン系界面活性剤を定量することを目的とする。

2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
・ NMR装置
使用装置:JEOL ECS-400

【実験方法】
 塗膜物性の異なる他社製インキサンプルをCDCl3に溶解させ、NMR装置により1H-NMR測定を行い、検出されたシグナルを解析する。
 測定溶液の濃度は 0.5 g/ 1 mLとした。
 検量線作成のため、S社製界面活性剤AのCDCl3溶液を任意の濃度で調製した。Aは最も広く用いられている界面活性剤であるため、定量の標準試料とした。

3.結果と考察(Results and Discussion)
 インキサンプルを1H-NMR測定した結果、0.00 ppmにSi-CH3由来のシグナルが検出されることを確認した。
 クロロホルム由来のシグナル(7.26 ppm)の積分比を1としたときのSi-CH3由来のシグナルの積分比を以下の表に示す。

Table. 1 1H-NMR Data of Printing Ink
Chloroform Si-CH3
Ink 1 1.00 3.64
Ink 2 1.00 2.03

 検量線作成のため、S社製界面活性剤Aの試料溶液を調製した。インキサンプルと同様に測定した結果を下表に示す。

Table. 2 1H-NMR Data of Calibration Curve
Chloroform Si-CH3
0.10 % (0.50 mg/mL) 1.00 0.23
0.67 % (3.35 mg/mL) 1.00 1.19
5.00 % (25.0 mg/mL) 1.00 11.09

 上記のデータから得られた検量線を用いて、他社インキに含まれるシリコン系界面活性剤を定量した。定量値はS社製界面活性剤A換算の値である。

Table. 3 Amount of Silicone
Silicone
Ink 1 1.69 %
Ink 2 0.97 %

4.その他・特記事項(Others)
NIMS 李潔様にNMRの使用にあたり支援を受けた。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。

6.関連特許(Patent)
なし。

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