利用報告書

各種食品における主要成分の形態を観察、計測する
芦田祐子, 鈴木真人, 井手美里, 中野幹生, 前川敬祐, 熨斗洋星, 大宅駿平

課題番号                :S-20-NM-0019

利用形態               :機器利用

利用課題名(日本語)    :各種食品における主要成分の形態を観察、計測する

Program Title (English) :Observe and measure the morphology of major components in various foods.

利用者名(日本語)      :芦田祐子, 鈴木真人, 井手美里, 中野幹生, 前川敬祐, 熨斗洋星, 大宅駿平

Username (English)     :H.Ashida, M.Suzuki, M.Ide, M.Nakano, T.Maegawa, Y.Noshi, S.Oya

所属名(日本語)        :不二製油株式会社

Affiliation (English)  :Fujioil, Co., Ltd.

 

 

1.概要(Summary)

生クリーム中の脂質及びタンパク質の形状を観察する。2019年度でも検討し報告したが、本報告では別のアプローチでの観察を実施した。

 

 

2.実験(Experimental)

【利用した主な装置】

共焦点レーザー走査顕微鏡(TCS SP5, Leica)

 

【実験方法】

①蛍光試薬を規定濃度に調製した。

②試料と蛍光試薬を混合し、プレパラートを作製した。

③SP5で観察した。

 

3.結果と考察(Results and Discussion)

生クリームの観察結果をFig.1~2に示した。

Fig.1タンパク質及び脂質の観察結果

 

Fig.2 2019年度に報告した結果

 

画像中の緑色は脂質、青色・赤色はタンパク質を示している。Fig.1の結果、直径5μm以下の脂肪球とその周囲に存在するタンパク質が観察された。生クリームの油水界面にタンパク質が不連続的に存在すると考えられ、Fig.2の2019年度の観察結果と一致した。タンパク質に着目すると、本年度の手法の方が像のにじみが少なかったため、本年度の手法の方がタンパク質の分布を明瞭に判断できると考えられる。

 

4.その他・特記事項(Others)

利用に際してNIMS李香蘭氏、小原里美氏の支援を受けた。。

 

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

なし。

6.関連特許(Patent)

なし。

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