利用報告書
課題番号 :S-19-CT-0119
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :変形菌の細胞内で増殖する新規微生物の探索
Program Title (English) :Ultrastructural observation on a new endosymbiont of myxomycetes
利用者名(日本語) :矢島由佳
Username (English) :Y.Yajima
所属名(日本語) :室蘭工業大学
Affiliation (English) :Muroran Institute of Technology
1.概要(Summary )
アメーバの一種である変形菌では,細胞内で増殖する微生物の報告は極めて少ない.しかし申請者は細胞の内外に菌類と推定されるシストを見出し,その菌類の増殖の可能性も検証している.本研究では,透過型電子顕微鏡を用いて培養した感染済み変形菌細胞の内部を検証した.
2.実験(Experimental)
透過型電子顕微鏡(HITACHI, H-7600)を用い,加速電圧60 kV,Spot size 4, Emission current 10μAにて検鏡し,デジタル顕微鏡写真撮影を実施した.
利用装置:・透過型電子顕微鏡:HITACHI, H-7600
3.結果と考察(Results and Discussion)
透過型電子顕微鏡観察の結果,変形菌の胞子は通常の状態よりも電子密度が低く観察され(図上右),核やミトコンドリアなどの細胞小器官は明瞭には観察されなかった.一方,通常の変形菌アメーバ細胞とは異なるアメーバ様細胞が観察された(図上左).さらに拡大して観察したところ,アメーバ様細胞は胞様物が細胞の大半を占めており,核やミトコンドリアといった細胞内小器官は観察されなかった(図下).感染済み変形菌細胞は透過型電子顕微鏡下で電子密度が正常細胞よりも低くなり,また感染した細胞あるいは寄生者はアメーバ様となり,本報告で用いた固定法では細胞内小器官が観察されないことが明らかとなった.
4.その他・特記事項(Others)
科研費 基盤研究C(19K06801).
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
(1) 矢島由佳・石田大祐・瀬戸健介・出川洋介・稲葉重樹・星野保. 第63回日本菌学会.2019年5月25日.
6.関連特許(Patent)
なし.







