利用報告書
課題番号 :S-19-KU-0033(試行的利用 採択通知_09)
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :天然多糖類を利用したカーボンナノチューブの可溶化
Program Title (English) :Slubilization of carbon nanotubes by using natural polysaccharides
利用者名(日本語) :田丸俊一,財津元徳
Username (English) :S.-i. Tamaru, G. Zaitsu
所属名(日本語) :崇城大学工学部ナノサイエンス学科
Affiliation (English) :Department of nanoscience、Sojo University
1.概要(Summary )
特定の天然素材から抽出・精製された多糖類を用いてカーボンナノチューブの水溶化を試みた。その結果、カーボンナノチューブを効率的にかつ安定的に、水中に溶解させることができた。この可溶化過程は、様々なカーボンナノチューブに対して適用可能である事が確認された。
2.実験(Experimental)
CoMoCAT法で合成された単層カーボンナノチューブ(Aldrich社)と天然由来多糖を任意の量で混合し、これを水に分散させた。この懸濁液をBranson社製
卓上超音波洗浄機CPX 8800-Hを用いて超音波照射し、続いて、同じ懸濁液をさらにトミー精工社製超音波発生機UD-200を用いてさらに超音波照射した。得られた懸濁液に対して、日立工機社製分離用小型超遠心機CS100GXLを用いて、超遠心操作を行い、多糖によって可溶化された単層カーボンナノチューブを上澄みとして回収した。得られたカーボンナノチューブ水溶液を、日本分光社製吸収スペクトル測定装置V760と堀場製作所社製近赤外蛍光分光装置NanoLOG-EXTにより、近赤外光領域までの吸収スペクトルと発光スペクトルをそれぞれ測定した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
使用したカーボンナノチューブは複数種類のカーボンナノチューブの混合物であったが、カーボンナノチューブ・多糖複合体の水溶液の吸収スペクトルから、使用された資料に含まれる、すべてのカーボンナノチューブが可溶化されていることが確認された。また、近赤外領域の発光スペクトルから、これらのカーボンナノチューブが、単分子的に可溶化されていることが示唆された。よって、この多糖類は、単層カーボンナノチューブの可溶化剤として、有効であることが示唆された。
4.その他・特記事項(Others)
なし
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







