利用報告書

天然物からの生活習慣病に利用可能な生理活性物質の探索
斉木パパウィ, 河野泰広
産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門

課題番号 :S-19-NM-0027
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :天然物からの生活習慣病に利用可能な生理活性物質の探索
Program Title (English) :Analysis of naturalcompounds possessing biological activities
利用者名(日本語) :斉木パパウィ, 河野泰広
Username (English) :P. Saiki, Y. Kawano,
所属名(日本語) :産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門
Affiliation (English) :National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST)

1.概要(Summary )
ヒトの生活習慣病に有効な活性を有する天然の生理活性物質の探索することを目的として、東南アジアや日本国内で得られる食品および薬用植物などから化合物を分離精製し、分析を行った。詳しくは、ヒトの生活習慣の予防、改善に関わる生理活性物質の探索用の培養細胞アッセイ系を開発し、これらの探索で得られた天然化合物について、化学構造を確認するために質量分析を行った。本機器利用によって得られた知見をもとにした技術を整理して特許出願および論文する予定である。

2.実験(Experimental)
【利用した装置】
質量分析装置(Q-Exactive Plus)

【実験方法】
培養細胞アッセイ系による抗糖尿病活性および抗炎症活性の測定値を指標にして東南アジアや沖縄県産の食品や植物から天然の生理活性物質を分離した。質量分析装置(Q-Exactive Plus)を使用し、分離した化合物を質量分析用溶媒に20ppmの濃度となるように溶解し質量分析を行った。得られた質量分析シグナルから質量および分子式を決定し、薄層クロマトグラフィー、高速液体クロマトグラフィー、NMR等の分析結果と併せた解析により化合物の構造を決定した。

3.結果と考察(Results and Discussion)
質量分析による実験の結果、単離精製した複数の化合物についてシグナル強度のピークが確認された(図1)。確認されたピークの化合物質量m/zより分子式が推測され、他の分析(TLC, HPLC, NMR等)結果と併せて化合物の構造が同定された。同定された天然の化合物については、既知物質であるが、これまでに報告されてない生理活性を有することが示された。

図1; HR-MASS Chart例

4.その他・特記事項(Others)
謝辞
NIMS分子・物質合成プラットフォームにおける機器利用(質量分析装置)では、箕輪貴司博士および服部晋也博士(物質・材料研究機構)に装置使用トレーニング等のご指導とご支援を頂き感謝いたします。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。

6.関連特許(Patent)
なし。

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