利用報告書

尿中miRNAプロファイルの機械的解析による初期肺がん判定技術の開発
津田佳周, 西川匡子
Craif株式会社

課題番号                :S-20-NU-0018

利用形態                :機器利用

利用課題名(日本語)    :尿中miRNAプロファイルの機械的解析による初期肺がん判定技術の開発

Program Title (English) :Development of the detection for early-stage cancer using a machinery analysis of miRNA profile in urine

利用者名(日本語)      :津田佳周, 西川匡子

Username (English)     :K. Tsuda, M. Nishikawa

所属名(日本語)        :Craif株式会社

Affiliation (English)  :Craif Inc

 

 

1.概要(Summary )

我々は独自技術である尿中の細胞外小胞捕捉デバイスを用いて、尿中のがん細胞由来の遺伝子情報を網羅的に解析することで、高精度ながん判定を実現する。現在、本技術を社会実装に向け、判定技術の再現性および信頼性の向上に向けて取り組んでいる。当デバイスの特徴として、マイクロ流路上に無数の酸化亜鉛ナノワイヤを有しており、このナノワイヤにより従来技術では成しえなかった細胞外小胞の高い捕捉効率を実現した。しかしながら尿中細胞外小胞は極微量であり人によってばらつきが大きいため、信頼性の高いがん判定を行うためには、ナノワイヤデバイスの機能アップおよび品質の担保が是が非でも必要となる。そこで、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いてデバイスを微細に観察することで、デバイス特性の評価および改良することを目的とする。

診断の信頼性を担保するためには十分な密度をもったナノワイヤを作製することが不可欠である。さらに、十分な密度をもつナノワイヤを作製するには、下地のクロム層の成膜層の質が決め手となる。本実験では成膜の試行回数によってナノワイヤの成長具合に変化がないか、SEM観察によって評価する。

 

2.実験(Experimental)

・走査型電子顕微鏡(SEM)JSM-7500F

 

3.結果と考察(Results and Discussion)

Fig. 1に、クロム成膜回数1回目と2回目それぞれのときのナノワイヤをSEM観察した結果を示す。これらの結果から、成膜試行回数によらず安定してナノワイヤが十分密に作製できたことが分かった。

a)成膜試行回数1回目

b)成膜試行回数2回目

Fig. 1 ナノワイヤの様子

 

4.その他・特記事項(Others)

なし

 

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

なし

 

6.関連特許(Patent)

なし

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