利用報告書
課題番号 :S-19-NU-0005
利用形態 :技術代行
利用課題名(日本語) :尿素SCRシステムの再生評価
Program Title (English) :Evaluation of Recycled Urea-SCR System
利用者名(日本語) :猪野栄一
Username (English) :E. Ino
所属名(日本語) :株式会社オプティ
Affiliation (English) : Opty Co., Ltd.
1.概要(Summary )
尿素SCRシステム使用ディーゼルエンジン系において、ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)を洗浄した際、数日後にDPF上部に白色粉末の発生が起こる。この問題に対応するため、白色粉末の組成把握にまず着手することにした。
2.実験(Experimental)
・蛍光X線分析による元素分析
装置:リガク社製EDXL300
プロレンフィルムを底面としたポリエチレン容器の試料粉末を入れ、ヘリウム雰囲気下、RX9,Cu,Moを2次ターゲットとして測定を行った。
・赤外吸収スペクトルによる化学構造分析
KBr錠剤法により作製した試料の透過スペクトルを測定した。
・X線回折による結晶構造分析
試料粉体をガラス試料板上に引き延ばし、40KV, 30mAの条件で、20℃〜80℃までを5℃/分で測定した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
試料粉末の蛍光X線測定を行ったところ、主成分元素はZnとSであり、少量成分としてCaやステンレス由来由来元素も検出された。
赤外吸収スペクトルを測定すると、図1のような水和硫酸塩の特徴を示す結果が得られた。硫酸亜鉛であることを確認するため、水和程度の異なる市販試薬との比較測定を行ったが、完全な一致は確認できなかった。本試料粉末の含水率がかなり高いことが影響していることも考えられる。
図1.赤外吸収スペクトル結果
本試料粉末のX線回折を試みたところ、硫酸亜鉛結晶とは一致しない回折パターンが得られた。硫酸亜鉛自体は含水率が高く結晶化していない可能性も考えられる。結晶パターンは、他の少量存在金属の硫酸塩の結晶パターンとも一致はしなかった。
4.その他・特記事項(Others)
本課題を進めるに当たり、名古屋大学坂口特任教授、近藤氏(NMR測定)、伊藤氏(熱処理による試料調製)の協力をいただいた。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







