利用報告書
課題番号 :S-19-NU-0012
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :新規ナノシートの合成とその応用展開
Program Title (English) :Synthesis and Application of Novel Nanosheets
利用者名(日本語) :山本瑛祐 1),2),櫻場俊徳 2), 森田佳典 2), 林浩平 2), 横山政季 2), 生川涼介 2),
土屋太嗣 2), 萩原和樹 2), 鈴木拓真 2),田中健大 2), 小林亮 1),2), 長田実 1),2)
Username (English) :E. Yamamoto1),2), T. Sakuraba2), Y. Morita2), K. Hayashi2), M. Yokoyama2), R. Narukawa2), T. Tsuchiya2), K. Hagiwara2), T. Suzuki2), K. Tanaka,
- Kobayashi1),2), M. Osada1),2)
所属名(日本語) :1) 名古屋大学未来材料・システム研究所, 2) 名古屋大学工学部
Affiliation (English) :1) IMaSS, Nagoya University, 2) School of Engineering, Nagoya University
1.概要( Summary )
層状化合物およびそれらの剥離ナノシートを合成 し、走査型電子顕微鏡を用いてそれらの評価を行った。 その結果、Bi2W2O9 や水酸化亜鉛を含む様々な種類の酸 化物および水酸化物の層状化合物やナノシートが観 察された。
2.実験( Experimental) 利用装置:走査型電子顕微鏡(SEM) JSM-7500F 実験方法:既報を参考に酸化物や水酸化物の層状化合 物を合成した。層状酸化物は、酸処理したのちにテト ラブチルアンモニウム(TBA)水溶液に分散させてナノ シートを合成した。また、層状水酸化物はホルムアミ ド中に分散させ、ナノシートを合成した。層状物質は カーボンテープに固定し、ナノシートはシリコン基板 に転写して SEM 観察した。
3.結果と考察 (Results and Discussion)
様々な酸化物および水酸化物の層状化合物および ナノシートを観察した。酸化物の代表例として層状化 合物である Bi2W2O9 (1)の合成について述べる。酸化物 粉末の SEM 観察により横幅が数μm の板状物質を観察 した (図 1(a))。また、得られた酸化物粉末の酸処理 後にも板状形態を維持することも確認した((図 1(b))。 この際、シート状の薄い物質も観察されており、層状 物質の部分的な剥離の進行も示唆される。この他にも チタニアや水酸化亜鉛などの様々な酸化物・水酸化物 の層状化合物やナノシートを観察した。
(a) (b)
5 μm 1 μm
図 1(a) 酸処理前および (b)酸処理後の Bi2W2O9 の SEM 像
4. その他・特記事項 ( Others)
参考文献:(1) R. E. Schaak and T. E. Mallouk, Chem. Commun., (2002) pp 706-707.
5. 論文・学会発表 (Publication/Presentation)
(1) R. Narukawa, E. Yamamoto, M. Kobayashi, and
M.Osada, 「Synthesis and Photochromic Properties of
2D Tungsten Oxide Polymorphs」ICMaSS2019(ポスター 発表), 2019 年 11 月
(2) K. Hagiwara, E. Yamamoto, M. Kobayashi, and M.Osada, 「Topotactic Synthesis of Ferroelectric BaTiO3 Nanosheets」ICMaSS2019(ポスター発表), 2019 年
11 月
6. 関連特許(Patent) なし。