利用報告書
課題番号 :S-19-SH—0020
利用形態 :共同研究型支援
利用課題名(日本語) :有機無機ハイブリッドポリマーの耐熱性能向上に関する研究
Program Title (English) :Study on improvement of heat resistance of organic-inorganic hybrid polymer
利用者名(日本語) :岡田健太
Username (English) :K. Okada
所属名(日本語) :広島大学大学院工学研究科
Affiliation (English) :Hiroshima University, Graduate School of Engineering
1.概要(Summary )
高温環境下で利用可能な熱マネージメント材料に応用することを目的として、有機無機ハイブリッドポリマーの熱劣化機構と機械的特性向上手法の究明に取り組んでいる。本研究ではポリマーのナノ構造に特に着目し、組成や熱負荷環境を変化させたポリマーのミクロ物性をナノインデンテーションにより取得し、別途走査型プローブ顕微鏡によって取得するナノ力学物性マッピングの結果突き合せて考察する。また、必要に応じて元素分析などの化学分析手法も併用する。
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
・微小領域機械特性評価装置
・X線電子分光分析装置
【実験方法】
Fig. 1に示すように、フィルム状のサンプルをエポキシ樹脂に包埋し、ミクロトームで処理した断面に対して、弾性定数等の物理量のマッピング測定を試みた。
3.結果と考察(Results and Discussion)
使用開始前にナノインデンターが故障したため、予定していた測定は実施しなかった。※その後、大阪産技研所有の同型機を代替機として利用して測定を実施した。
試作した有機無機ハイブリッドポリマーの複合膜について耐熱試験を行った際,正体不明の黒点が生じたためその分析をXPSによって行い、膜の成分の一部が析出していることを確認した。
4.その他・特記事項(Others)
なし。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。