利用報告書

水溶性高分子の重量平均分子量測定(静的光散乱)
五十嵐 健太

課題番号                :S-20-NM-0026

利用形態               :機器利用

利用課題名(日本語)    :水溶性高分子の重量平均分子量測定(静的光散乱)

Program Title (English) :Weight average molecular weight measurement of water-soluble polymer (static light scattering)

利用者名(日本語)      :五十嵐 健太

Username (English)     :Kenta Igarashi

所属名(日本語)        :荒川化学工業株式会社

Affiliation (English)  :ARAKAWA CHEMICAL INDUSRIES, LTD.

 

 

1.概要(Summary)

高分子の研究において分子量はポリマー物性などに関係するため、非常に重要なパラメータである。そこで静的光散乱法によって、ポリマーの重量平均分子量を測定し、ポリマー物性との関係を明らかにする。

 

2.実験(Experimental)

【利用した主な装置】

  • 多角度光散乱検出器

 

【実験方法】

多角度光散乱検出器を用いて、所定の濃度に希釈した水溶性高分子溶液の分子量を測定した。

 

 

3.結果と考察(Results and Discussion)

検討の初期段階として、市販されている標準ポリマー(ポリアクリルアミド Mw約900万、約700万)を測定した。

しかし、標準ポリマーはサンプル注入時に使用するフィルターを通過できず、測定結果は得られなかった。今回使用したポリマーは分子量が非常に高く、慣性半径も大きいため、フィルターを通過できなかったと推測する。

また、フィルターを用いずに測定する手法も試みたが、フィルターを使用しない場合は、ポリマー以外のノイズ信号(埃などに由来すると推測)が非常に大きく、測定条件としては不十分と判断した。

実際に測定予定であったポリマーの分子量も、上述の標準ポリマーに匹敵する分子量と推測されたため、この時点で検討を中止した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4.その他・特記事項(Others)

NIMS竹村氏、服部氏、小原氏に機器利用の際支援を受けた。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

なし。

 

6.関連特許(Patent)

なし。

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