利用報告書
課題番号 :S-19-NM-0025
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :清涼飲料水の蛍光特性の解析
Program Title (English) :Charactraization Analysis of Fluorescence Fingerprint of Soft Drinks
利用者名(日本語) :三村 聡
Username (English) :Satoshi Mimura
所属名(日本語) :アサヒ飲料株式会社 研究開発本部 技術研究所
Affiliation (English) :Technology Reseach & Development Laboratory
Reaseach & Development Headquarters
ASAHI SOFT DRINKS Co., Ltd.
1.概要(Summary)
清涼飲料水メーカーである当社はお客様に安心・安全でおいしく魅力的な製品を提供する必要がある。その中で、製品の安全・安心のための品質管理、設計・開発時の品質確認はより迅速に、簡易的にできるようになることが望まれている。その一環として蛍光指紋分析の検討を行った。
蛍光指紋分析は測定対象に励起光を波長条件を変更しながら照射し、観察された蛍光の波長と強度を測定し、その結果を励起光波長、蛍光波長、蛍光強度の三次元の等高線に表す分析方法である。その利点としては食品のように多数の成分が混在している試料でも蛍光物質を網羅的に測定できることが挙げられる。
今回清涼飲料水について蛍光指紋分析を行い、飲料の種類による蛍光指紋パターンデータを取得することで、清涼飲料の品質管理等への適用の可能性について検討した。
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
・ ㈱日立ハイテクサイエンス製 蛍光分光光度計F-7000 及び制御PC、制御ソフト
【実験方法】
・蛍光指紋分析は上記機種にて測定した。
・検体は果汁飲料として、①ブドウ果汁入り飲料、②レモン果汁入り飲料を測定した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
(1)ブドウ果汁入り飲料
・測定結果例をFig. 1に示す。
・当該飲料では「励起270nm、蛍光380nm」、「励起350nm、蛍光420nm」に強い蛍光強度が確認された。
Fig. 1 Fluorescence Fingerprint of grape soft drink
(2)レモン果汁入り飲料
・測定結果例をFig. 2に示す。
・当該飲料では励起波長320~350nm、蛍光波長400~520nmに強い蛍光強度が確認された。
Fig. 2 Fluorescence Fingerprint of Lemon soft drink
(3)考察
・清涼飲料水の蛍光指紋分析は1検体あたり約10分であり、迅速な測定が可能であった。
・今回測定した、ブドウ果汁入り飲料、レモン果汁入り飲料では測定結果のピークに差異が確認された。このことから、使用原料、飲料特性を本分析法で区別できる可能性が示唆された。
4.その他・特記事項(Others)
本検討において、ご支援、ご協力をいただきました、NIMS ナノテクノロジー融合ステーション 李潔様はじめ皆様に厚くお礼申し上げます。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
・該当なし
6.関連特許(Patent)
・なし







