利用報告書

穀物胚乳微細構造の解析
大倉哲也
(国開)農研機構 食品研究部門 

課題番号 :S-16-NM-0102
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :穀物胚乳微細構造の解析
Program Title (English) :
利用者名(日本語) :大倉哲也
Username (English) :

所属名(日本語) :(国開)農研機構 食品研究部門
Affiliation (English) :Naro Food Research Institute

1.概要(Summary)
植物の胚乳中にはタンパク質が存在し、テンプン粒との相互作用が米粉や小麦粉の物性を制御していると考えられている。しかしながら、、その微細構造や作用機作については未解明である。本研究では、タンパク質に対する特異的抗体を用いて間接免疫抗体染色によりタンパク質の3次元的な局在を明らかにして、デンプン粒と当該タンパク質との相互作用を解明する。
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
Confocal Laser Scanning Microscope
【実験方法】
Alexa488とAlexa594(543nmという最適値からフィルターでずらして)で蛍光標識した二種類の胚乳タンパク質の挙動を観察
3.結果と考察 (Results and Discussion)
Alexa488(Fig. A)で取得した画像は他の顕微鏡(キー-エンス、セクショニング処理)と同じであったが、Alexa594(Fig. B)の方はコンフォーカル敷設レーザー(543nm)に合う適切な蛍光色素を用いなかったため感度不足で明確な画像を得ることができず、それ以上の画像取得を断念した。

4.その他・特記事項(Others)
科研費基盤C 「飯の糖量に関わるアミラーゼインヒビターの炊飯動態とその作用解析」
コンフォーカル素人の私に、懇切丁寧に技術指導をしていただき感謝しています(名前は定かではないのですが、日本語もパーフェクトで美しい中国のLiさん?です)。また、画像取得トラブル発生時にも、ライカとの連絡の調整を含め、的確に対応していただき、感謝しております(多謝小姐)。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

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