利用報告書

脂肪化したヒト腱板筋における筋サテライト細胞の筋分化能の評価
小出将志1),土谷昌広2), 萩原嘉廣1)
1) 東北大学医学研究科, 2)東北大学歯学研究科

課題番号 :S-15-NM-0064
利用形態 :共同研究
利用課題名(日本語) :脂肪化したヒト腱板筋における筋サテライト細胞の筋分化能の評価
Program Title (English) :The Human Satellite Cells can Form the Myotube Even in the Atrophic Fatty Muscle of Rotator Cuff Tear
利用者名(日本語) :小出将志1),土谷昌広2), 萩原嘉廣1)
Username (English) :M. Koide1),M. Tsuchiya2), Y. Hagiwara1)
所属名(日本語) :1) 東北大学医学研究科, 2)東北大学歯学研究科
Affiliation (English) :1) Tohoku University Graduate School of Medicine, and 2) of Dentistry.

1.概要(Summary )
筋サテライト細胞は筋再生における幹細胞として位置づけられ、筋の再生機能維持に重要な役割を果たしていることは明らかなものの、脂肪萎縮した筋肉での再生能力について詳しいことは不明である。脂肪萎縮した筋肉中の筋サテライト細胞の筋分化能力を明らかとすることを目的として、マイクロアレイ解析により筋分化に関連する遺伝子群の同定を行うこととした。

2.実験(Experimental)
腱板断裂の患者から断裂して脂肪萎縮した棘上筋、断裂していない肩甲下筋を採取し、FACSにより筋サテライト細胞を採取。total RNAを抽出し、RTによりcDNA作製後にマイクロアレイを用いて、遺伝子発現に関する網羅的解析を行った。コントロールとして断裂していない同一患者からの肩甲下筋を用いた。

3.結果と考察(Results and Discussion)
 マイクロアレイ解析により、棘上筋の筋サテライト細胞で2倍以上の発現が認められたものが20個、2倍以上低いものが18個確認された。増強した遺伝子にはミオシン関連遺伝子などが確認され、今後の発展性が期待される。

4.その他・特記事項(Others)
なし

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
M.Koide, Orthopaedic Research Society 2016 Annual Meeting 2016年3月7日 (ポスター)

6.関連特許(Patent)
なし

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