利用報告書
課題番号 :S-16-KU-0040
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :膜タンパク質-脂質分子相互作用分析
Program Title (English) :Membrane Protein – Lipid molecule Interaction Analysis
利用者名(日本語) :稲田 壮峰, 松森 信明
Username (English) :M.Inada, N. Matsumori
所属名(日本語) :九州大学大学院理学府/理学研究院
Affiliation (English) :Graduate School of Science, Kyushu University
1.概要(Summary )
高度好塩菌Halobacterium Salinarumの生体膜から単離した脂質分子をMALDI-TOF-MS装置を用いて同定した。測定の結果、それぞれの脂質サンプルを高い純度で単離できたことを確認した。
2.実験(Experimental)
TLCで単離した脂質を、MALDI-TOF-MSを用いて同定した。乾燥した脂質サンプルに対してisopropanol/ acetonitrile = 60/40(v/v)混合溶媒(A)200 μLを加え、その内20 μLを採取した。採取した溶液に対して、溶媒Aのマトリックス剤9-aminoacridine(9-AA)溶液(2.0 mg mL-1)を20 μL加えて攪拌した。このように調製したサンプルについて、Bruker Autoflex Ⅲ mass spectrometerを用いて質量分析を行った。MALDIターゲットプレート(Micro Scout Plate, MSP 96 ground steel target)上にサンプルをマウントし、十分に乾燥させて測定した。測定では、Negative検出モードでレーザーを333×3回照射し、検出された質量から脂質分子を同定した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
測定結果をFig. A -Dに示す。いずれのサンプルについても、95%以上の純度で単離できていることが確認された。
4.その他・特記事項(Others)
なし。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
(1) M. Inada, M. Kinoshita, N. Matsumori, 日本化学会第97回春期大会, 平成29年3月17日, 口頭講演(サンプルを使用した解析結果を報告)
6.関連特許(Patent)
なし。







