課題番号 ：S-15-KU-0002
利用形態 ：機器利用
利用課題名（日本語） ：近赤外励起-近赤外発光を有するナノ蛍光体の合成
Program Title (English) ：Synthesis of NIR excitation – NIR emitting nano phosphor
利用者名（日本語） ：稲垣 徹
Username (English) ：T.Inagaki
所属名（日本語） ：宇部興産株式会社
Affiliation (English) ：Ube Industries,Ltd.

１．概要（Summary ）
In vivo生体イメージングにおいて「人体の窓」域である800～1200nmの近赤外域で蛍光体の励起、発光が可能となれば人体への負荷が低減でき、さらに深部組織の観察も可能となる。本研究においては近赤外励起-近赤外発光を有するナノ蛍光体の合成について検討を行う。

２．実験（Experimental）
近赤外蛍光分光装置(Fluorolog-NIR)を用いて、合成したナノ蛍光体のNIR域における発光特性を評価した。

３．結果と考察（Results and Discussion）
合成したYVO4:Nd3+,Yb3+ナノ蛍光体(図1)、Ca10(PO4)6:Mn5+ナノ蛍光体(図2)において励起波長600nm励起でNIR域での発光を確認した。
　In vivo生体イメージング用蛍光体としての応用が期待される。

４．その他・特記事項（Others）
技術支援
清水宗冶　教授
石田真敏　助教
５．論文・学会発表（Publication/Presentation）
(1) 稲垣徹、第76回応用物理学会秋季学術講演会、平成27年9月16日
(2) 上原航、第76回応用物理学会秋季学術講演会、平成27年9月16日
(3) 稲垣徹、第63回応用物理学会春季学術講演会、平成28年3月22日
(4) 上原航、第63回応用物理学会春季学術講演会、平成28年3月22日
６．関連特許（Patent）
なし。