利用報告書

遺伝子改変F1マウスのSNPジェノタイピング
幸田敏明1)
1) 北海道大学大学院先端生命科学研究院

課題番号 : S-19-NM-0083
利用形態 : 技術代行
利用課題名(日本語) : 遺伝子改変F1マウスのSNPジェノタイピング
Program Title (English) : SNP Genotyping of genetically modified F1 mice
利用者名(日本語) : 幸田敏明1)
Username (English) : T. Koda1)
所属名(日本語) : 1) 北海道大学大学院先端生命科学研究院
Affiliation (English) : 1) Faculty of Advanced Life Science, Hokkaido University

1.概要(Summary)
遺伝子疾患は染色体異常症、単一遺伝子疾患、多因子遺伝疾患などに分類できるが、このうち単一遺伝子疾患は1つの遺伝子の変異により発症するものであり、疾患モデル動物を作製することが比較的容易である。本研究では骨形成不全症を示すある単一遺伝子疾患に注目し、その研究を進めるため疾患モデルマウスを作製することとした。この疾患は対象遺伝子の一遺伝子多型(SNP)によるもので、遺伝子編集技術によりF0マウスを作製することはできた。しかしながら、F0マウスは遺伝子変異がモザイク状であり、野生型マウスと交配させた多数の遺伝子改変F1マウスのSNPジェノタイピングを実施する必要があった。そこで、NIMS分子・物質合成プラットフォームにSNPジェノタイピングの技術代行を依頼した。

2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
 リアルタイム定量PCR装置

【実験方法】
実験動物:遺伝子編集F0マウス雄と野生型マウス雌を交配させた遺伝子改変F1マウス。
ゲノムDNA抽出:F1マウスの尾端を切ってサンプルとし、DNA抽出キットを使用してゲノムDNAを抽出した。
SNPジェノタイピング:目的遺伝子のSNPを対象にTaqMan SNPジェノタイピングプローブを設計し、リアルタイム定量PCR装置によりジェノタイピング解析を行なった。

3.結果と考察(Results and Discussion)
結果の一部を示す(Table 1、Fig. 1)。F1マウスの目的遺伝子のSNPが野生型(Allele X)かヘテロ変異型(Both Alleles)かの判別が明瞭に安定して実施できている。雄親が遺伝子変異モザイク率39%のF0マウスを交配させたケースでF1マウス71匹を解析したところ、ヘテロ変異型が24匹(34%)で野生型が47匹(66%)となり、F0のモザイク率から考えて妥当な結果となった。

4.その他・特記事項(Others)
技術支援者:竹村太郎、李潔
技術代行内容:マウス尾からのゲノムDNA抽出。TaqMan法によるリアルタイム定量PCR装置を使用したSNPジェノタイピング解析。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

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