利用報告書
課題番号 :S-16-JI-0017
利用形態 :技術代行
利用課題名(日本語) :金、銀、白金、パラジウム、シリコン等の金属ナノ粒子の合成,金-銀、金-白金、金-パラジウム、銀-白金、銀-パラジウム、白金-パラジウム等の合金ナノ粒子の合成
Program Title (English) :SynthesisofGold,Silver,Palladium,Silicn,etc and Gold-Silver,Gold-Platinum,Gold-Palladium
Silver-Platinum,Silver-Palladium,Platinum-Palladium,etc Alloy Nanoparticles
利用者名(日本語) :赤野八寿雄,松井隆信,澤井大輔
Username (English) :Y.Akano,T.Matsui,D.Sawai
所属名(日本語) :ファイテン株式会社
Affiliation (English) :Phiten Co., Ltd.
1.概要(Summary )
現在、金、銀、白金、パラジウム、チタン,etcのナノ粒子の合成を行っている。今回金、銀、白金、パラジウム、シリコンナノ粒子と金-銀、金-白金、金-パラジウム、銀-白金、白金-パラジウムナノ粒子の合成実験を試みた。上記の金属ナノ粒子、合金ナノ粒子がどの様なナノ粒子を形成しているか透過型電子顕微鏡で分析を行った。
2.実験(Experimental)
2.1使用した機器
原子分解能走査透過型電子顕微鏡・STEM(JEM-ARM200F)
透過型電子顕微鏡・TEM(日立H-7650)
2.2試料
金、銀、白金、パラジウム、チタン,etcのナノ粒子分散液、金-銀、金-白金、金-パラジウム、銀-白金、白金-パラジウムのナノ粒子分散液
3.結果と考察(Results and Discussion)
図1.左はシリコンナノ粒子のTEM像
右はシリコンナノ粒子の元素カラーマッピング像
250nm前後のシリコンナノ粒子が確認された。
格子像が不鮮明である為アモルファスと考えられる。
図1の右のシリコンナノ粒子の元素カラーマッピング
像からシリコンと酸素のコア・シェル構造が形成され
ていることが分った。
図2.金ナノ粒子のTEM像
図3.金ナノ粒子元素カラーマッピング像
図2は合成した金ナノ粒子のTEM像を示す。約8nm前後のシングル金ナノ粒子が合成されていることが分かった。
図3.金ナノ粒子元素カラーマッピング像から金のみのシングルナノ粒子が形成していることが分った。
図4.金・銀ナノ粒子のTEM像
図5.金・銀ナノ粒子元素カラーマッピング像
図4は合成した金・銀ナノ粒子のTEM像を示す。約5nm前後のシングルナノオーダーの金・銀ナノ粒子が合成されていることが分かった。
また、格子像が明確なことから結晶性が高いことが
考えられる。
図5.金・銀ナノ粒子元素カラーマッピング像から金・銀合金シングルナノ粒子を形成していることが分った。
図6.白金・パラジウムナノ粒子のTEM像
図7.白金・パラジウムナノ粒子元素カラーマッピング像
図6は合成した白金・パラジウムナノ粒子のTEM像を示す。約10nm前後の扁平な白金・パラジウムナノ粒子が合成されていることが分かった。
また、格子像が明確なことから結晶性が高いことが
考えられる。
図7.白金・パラジウムナノ粒子元素カラーマッピング像から扁平な白金・パラジウム合金ナノ粒子を形成していることが分った。
4.その他・特記事項(Others)
原子分解能走査透過型電子顕微鏡・STEM(JEM-ARM200F)
透過型電子顕微鏡・TEM(日立H-7650)
分析に関しては北陸先端科学技術大学院大学の東嶺孝一氏の技術支援により行いました。
ご協力に大変感謝しています。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







