利用報告書
課題番号 :S-15-NM-0058
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :高分子系建築材料の分子量測定に関する研究
Program Title (English) :molecular weight measurement of polymer-based building materials
利用者名(日本語) :北垣 亮馬1)
Username (English) :R.Kitagakia1)
所属名(日本語) :1) 東京大学大学院工学系研究科
Affiliation (English) :1) Faculty of Engineering, the University of Tokyo.
1.概要(Summary )
近年のストック時代の社会を鑑み,建築物の劣化に係り,よりメンテナンスをしやすくする評価指標の構築が求められている.建築物の表面材料の多くは保護剤など高分子であることも増えてきており,例えば,コンクリートの表面補修材にも高分子が用いられている.こうした観点から建築材料に含まれる高分子分子量を測定することで,紫外線劣化や温湿繰り返しによる劣化外力に基づく変化を捉えられる可能性があると考えられるため,フィージビリティ検証のため測定を検討するものとする.
2.実験(Experimental)
建築材料表面の保護剤としてよく用いられるウレタン系高分子塗料はさまざまなその他の物質を含んでいる.そこで,高分子単体の劣化の影響を分子量として得るために,試行的に建築材料に含まれていると考えられる高分子を合成し,水溶液にしたものをShodex GPC101にて水溶媒にて分子量測定を行った.
3.結果と考察(Results and Discussion)
試験結果を図1に示す.合成された高分子で想定される分子量が測定された一方で,高分子の分子量そのものに大きな幅があることが観測された.今回は試行的に合成された高分子の確認を行ったが,この結果を参考に,合成される高分子の分子量の幅をある一定のレベルに安定させたうえで利用することを検討している.
図1 合成された高分子のGPC測定時のグラフ
4.その他・特記事項(Others)
なし
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







