利用報告書

高速レーザーラマン顕微鏡による炭素材料の構造解析
多田 若菜
新日鉄住金化学株式会社

課題番号 :S-16-KU-0056
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :高速レーザーラマン顕微鏡による炭素材料の構造解析
Program Title (English) :Observation of Carbon Material by High speed laser Raman microscope Imaging
利用者名(日本語) :多田 若菜
Username (English) :Wakana Tada
所属名(日本語) :新日鉄住金化学株式会社
Affiliation (English) :Nippon Steel & Sumikin Chemical Co.Ltd.

1.概要(Summary )
本課題では、高速レーザーラマン顕微鏡のマッピング機能を利用してカーボン粉に含まれる黒鉛化物の定量の可能性を探ることを目的とした。

2.実験(Experimental)
本実験では、高速レーザーラマン顕微鏡 ナノフォトン社製Raman-touchを用いた。測定条件の最適化のため、露光時間やレーザー強度、使用するガラスを変更したときのD/G値を比較した。

3.結果と考察(Results and Discussion)
測定条件を種々検討した結果、測定条件の最適化には至らず、弊社のカーボン粉はレーザー光が強いとダメージを受けて変質し、レーザー光が弱いと検出強度が極端に弱い材料であることが分かった。
使用した装置は倒立型でありサンプルに直接レーザー光を当てラマン散乱を観察するものではなく、カバーガラスを通してレーザー照射・検出するタイプのものであるため、散乱により光が検出できなかったと考えられる。

4.その他・特記事項(Others)
測定にあたっては、テクニカルスタッフの柿田有里子氏にご協力いただいた。ここに、深謝申し上げる。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。

6.関連特許(Patent)
なし。

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