利用報告書
課題番号 :S-15-NI-44
利用形態 :共同研究
利用課題名(日本語) :CFRP磁性
Program Title (English) :Magnetic characteristic of the CFRP
利用者名(日本語) :山根啓輔1)
Username (English) :keisuke Yamane1)
所属名(日本語) :1) 有限会社ヒロセ金型
Affiliation (English) :1) Hirose-Mold, LLC.
1. 概要(Summary )
本共同研究では、熱硬化性CFRP素材に注目し、金型成型によって任意形状を形作ながらら、CFRP素材そのものに磁性特性を発揮させ、超軽量モーターコアの実現を試みた。金型成型によって機械的強度を得ることが出来たが、磁気的能力の解析も重要と成る。そこで、本研究において、磁性特性を定量的に評価した。
2.実験(Experimental)
・振動試料磁力計
1:磁性体材料混練CFRP素材をCMP加工し、振動試料磁力計にて磁気的測定を実施した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
磁性体としてMnフェライトを、重量比を変えて2種類の試料を作製し、質量磁化を測定した。
磁性体を添加しないCFRPはほぼ強磁性を示さない。上図に示すように、磁性体を添加することで、その質量割合に比例して飽和質量磁化を制御できることが明らかとなった。モーターコアは磁化の強さだけではなく、慣性モーメントや透磁率が、その性能に関与することから、単に磁性体添加量を増加させるわけにいかない。そこで、次に示すように、アモルファス箔磁性体をロール状に整形し、透磁率の向上を目指した。右にそのコンセプトを示す。シート上のCFRP材でアモルファス磁性体を巻き込み、試料を作製した。次に先に示したMnフェライト添加、アモルファス箔を細分化し添加、ロール状添加の3種類を比較した結果を示す。
上図結果において、アモルファス箔をロール状に巻いたCFRPは高透磁率を示すことが明らかとなった。今後はこのコンセプトにより研究を継続し、磁性体添加CFRP整形の指針を確立していく。次年度も本研究の継続が決まっている。
4.その他・特記事項(Others)
なし
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし
6.関連特許(Patent)
なし







