利用報告書

iPS細胞の高効率化、高品質化を可能とする次世代リプログラミング因子の開発
林 洋平1

課題番号                :S-20-NM-0001

利用形態                :機器利用

利用課題名(日本語)    :iPS細胞の高効率化、高品質化を可能とする次世代リプログラミング因子の開発

Program Title (English) :Development of next-generation reprogramming factors with high efficiency and high quality for the generation of induced pluripotent stem cells

利用者名(日本語)      :林 洋平1)

Username (English)     :Yohei Hayashi1)

所属名(日本語)        :1) 理化学研究所バイオリソース研究センター

Affiliation (English)  :1) RIKEN BioResource Research Center

 

 

1.概要(Summary )

当研究室(理化学研究所バイオリソース研究センターiPS細胞高次特性解析開発チーム)では、 iPS細胞の高効率化、高品質化を可能とする次世代リプログラミング因子の開発を実施している。その中で下記の利用目的を定める。(1) 転写因子タンパク質であるリプログラミング因子のDNAとの相互作用を測定する。(2) リプログラムされた細胞を分取し、特性を解析する。

これらの目的のため、以下の研究を行った。

(1) 精製タンパク質とDNAの相互作用を測定するため、表面プラズモン共鳴バイオセンサーなどで解析する。

(2) リプログラムされた細胞を蛍光標識に従って、セルアナライザーで解析する。または、セルソーターを用いて細胞を分取する。さらにそれらの細胞を蛍光顕微鏡などで観察する。

 

2.実験(Experimental)

(1) 表面プラズモン共鳴バイオセンサー (BIACORE-X100)

こちらで精製し、持参したタンパク質とビオチン化されたDNAの相互作用を測定するため、表面プラズモン共鳴バイオセンサーを用いて、解析した。

 

(2) セルソーター (セルソーター SH800)

リプログラムされたiPS細胞に対して、レポーター蛍光タンパク質の標識、あるいは抗体免疫染色による蛍光標識に従って、セルソーターを用いて細胞を解析・分取した。さらにそれらの細胞を蛍光顕微鏡などで観察した。

 

 

3.結果と考察(Results and Discussion)

(1) 表面プラズモン共鳴バイオセンサー (BIACORE-X100)

こちらで精製し、持参したタンパク質とビオチン化されたDNAの相互作用を測定するため、表面プラズモン共鳴バイオセンサーを用いて、解析した結果、相互作用のシグナルを捉えることができた。

 

(2)  セルソーター (セルソーター SH800)

リプログラムされたiPS細胞に対して、レポーター蛍光タンパク質の標識、あるいは抗体免疫染色による蛍光標識に従って、セルソーターを用いて細胞を解析・分取した。さらにそれらの細胞を蛍光顕微鏡などで観察したところ、それぞれ陽性分画と陰性分画に別れ、それぞれ陽性分画を分取することができた。

 

4.その他・特記事項(Others)

本課題の実験遂行にあたっては、物質・材料研究機構 分子・物質合成プラットフォームの李香蘭様に支援していただきました。また、申請手続きなどにあたっては、物質・材料研究機構 分子・物質合成プラットフォーム事務局の箕輪貴司様、星川朱美様に支援していただきました。

この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

 

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

該当なし

 

6.関連特許(Patent)

該当なし

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