利用報告書
課題番号 :S-18-NM-0010
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :NK細胞誘導時におけるヒト末梢血単核球とHFWT細胞の相互作用解析
Program Title (English) :Analysis of interaction between human peripheral blood mononuclear cells(PBMCs) and HFWT cells in NK cell induction phase.
利用者名(日本語) :上前洋二
Username (English) :Youji Uemae
所属名(日本語) :セルメディシン株式会社
Affiliation (English) :Cell-Medicine.Inc.
1.概要(Summary )
ヒト末梢血単核球(PBMC)とHFWT細胞の共培養により、効率的にNK細胞を増殖することが可能である。しかし、その分子メカニズムは不明な点が多く、より効率的なNK細胞誘導法の開発のため、その分子メカニズムについて解析を行う。
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
・セルソーター装置(SH800)
【実験方法】
PBMCとHFWTを共培養する際に、NK細胞の活性化に関与する分子を抗体で阻害し、NK細胞への増殖に影響が出るかを検討した。使用した抗体は、過去の文献で阻害目的で使用されている抗体で、抗NKG2D抗体(クローン:1D11)、抗CD94抗体(クローン:DX22)、抗HLA-A,B,C抗体(クローン:W6/32)、抗HLA-E抗体(クローン:3D12)を使用した。その後、増殖してきた細胞を抗CD3抗体、抗CD56抗体、抗CD4抗体、抗CD8抗体で染色し、セルソーター(SH800)で解析した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
各抗体処理に関わらずNK細胞の誘導は阻害されず、逆に増加傾向が見られた。
再現性の確認が必要なものの、これまで報告されている既知の分子間相互作用にとらわれず、網羅的解析も試みたいと思う。
4.その他・特記事項(Others)
なし。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。