利用報告書

Si基板上のCdTe成長層の評価
Niraula Madan, Bal Singh Chaudhari
名古屋工業大学大学院工

課題番号                :S-19-NI-0032

利用形態                :機器利用

利用課題名(日本語)    :Si基板上のCdTe成長層の評価

Program Title (English) :Evaluation of CdTe epilayers on Si substrate

利用者名(日本語)      :Niraula Madan, Bal Singh Chaudhari

Username (English)     :Niraula Madan, Bal Singh Chaudhari

所属名(日本語)        :名古屋工業大学大学院工

Affiliation (English)  :Nagoya Institute of Technology

 

 

1.概要(Summary )

本研究では有機金属気相成長法(MOVPE法)によるSi基板上へ成長した単結晶CdTe厚膜成長層を用いた、高性能大面積放射線画像検出器の開発を目指している。しかし、Si基板上のCdTe層成長では、SiとCdTeの格子定数や熱膨張係数の差の原因により、成長界面に高密度のミスフィット転位が発生する。これらの転位はCdTe層内に伝播することにより、結晶性劣化や検出器特性劣化の原因となる。本検討ではSi基板上のCdTe成長層の転位密度の評価を行った。

 

2.実験(Experimental)

(211)Si基板上のCdTe成長層を用いて、化学エッチング法による成長層の転位密度の評価を行った。また、異なる膜厚の成長層を用いることにより、ヘテロ界面から成長層内への転位の伝播の詳細を調べた。ここでは、フッ化水素酸(HF)に酸化クロム(CrO3)などを加えたエッチング液を用いて、エッチング液により(211)CdTeのTe面に形成される三角形のエッチピットを光学顕微鏡(Digital microscope (VHX-500))及びSEM(JEOL JSM 5600)により観察し、カウントした。また、エッチポットと転位の相関から転位密度の評価を行った。

 

3.結果と考察(Results and Discussion)

上記のフッ化水素酸系エッチング液により、CdTe結晶中の転位がある部分は選択的にエッチングされ、Te面にはピットが現れる。図―1にはその一例を示す。ここではエッチポットと転位の相関からCdTe成長層内の転位密度の評価を行った。また、異なる膜厚のCdTe層の評価により、膜厚の増加に伴い、エッチピット密度は相対的に減少することが確認できた。

 

図―1光学顕微鏡で観察した(211)CdTe表面の

エッチピット

 

4.その他・特記事項(Others)

なし

 

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

なし

 

6.関連特許(Patent)

なし

©2026 Molecule and Material Synthesis Platform All rights reserved.