課題番号 ：S-15-KU-0007
利用形態 ：共同研究
利用課題名（日本語） ：Solid-in-oil（S/O）化技術を利用した医薬品・化粧品に関する研究
Program Title (English) ：Development of medicines and cosmetics by utilizing solid-in-oil(S/O®) techniques 利用者名（日本語） 　　　　　：後藤　雅宏1）,水野　恒政2）,山中　桜子2）
Username (English) ：Masahiro　Goto1）,Tsunemasa　Mizuno2）,Sakurako Yamanaka2）
所属名（日本語） ：1）九州大学大学院工学研究院,2）株式会社ココカラファインネクスト
Affiliation (English) ：1）Graduate School of Engineering Kyushu University,2）Cocokara Fine Next Co.,Ltd.

１．概要（Summary ）
ビタミンCやヒアルロン酸等親水性の高い化合物は、通常肌の表面に留まり、肌の奥深くには浸透しない。これは、私たちの体の外表面が、角質層と呼ばれる疎水性の薄い膜で覆われているためである。この問題を克服する目的で、有効成分を界面活性剤のコアで包み、油相にナノ分散化させるSO技術を用い、新たな機能性化粧品「VIVCO」を開発する。

２．実験（Experimental）
水相に親水性薬物または親水性の美容成分を溶解し、油相に親油性の高い界面活性剤を分散し、ホモジナイザーにて高速攪拌し、一昼夜凍結乾燥した。得られた親水性成分‐新油性界面活性剤複合体を油中分散し、ゼータサイザーゼータ電位・粒子径・分子量測定装置を使用し、調製したS/O（Solid-in-oil）製剤の粒子径を測定した。

３．結果と考察（Results and Discussion）
調製したS/O製剤中の親水性成分‐新油性界面活性剤複合体の粒子径は100 nm～200 nm程度であり、経皮吸収に適した粒子径にコントロール可能であることが示唆された。
調製したS/O製剤については、今後、モデル皮膚を用いて経皮吸収挙動を検討する予定である

４．その他・特記事項（Others）
・今後の課題
S/Oの毛髪や爪への応用に向けて、組成の検討や評価系の検討を行う予定である。

５．論文・学会発表（Publication/Presentation）
なし

６．関連特許（Patent）
なし