利用報告書

金ナノ粒子/磁性ナノ粒子複合体のウイルス検出への応用
竹村謙信¹⁾、朴龍洙2)
1)静岡大学大学院総合科学技術研究科, 2) 静岡大学グリーン科学技術研究所

課題番号 :S-17-MS-1105
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :金ナノ粒子/磁性ナノ粒子複合体のウイルス検出への応用
Program Title (English) :Ultrasensitive immuno-fluorescence detection of Norovirus using confetti shape AuNP/MNP composite and quantum dots in biocomplex medium
利用者名(日本語) :竹村謙信¹⁾、朴龍洙2)
Username (English) :Kenshin Takemura 1), Enoch Y. Park2)
所属名(日本語) :1)静岡大学大学院総合科学技術研究科, 2) 静岡大学グリーン科学技術研究所
Affiliation (English) :1) Dept. Appl. Biol. Chem., Coll. Agric., Grad. Sch. Integr. Sci., Technol. Shizuoka Univ., 2) Res Inst. Green Sci Technol. Shizuoka Univ.

1.概要(Summary )
毎年ノロウイルスによる感染者が続出し、社会的脅威である。主な感染経路はヒトからヒトへの接触感染であり、感染すると発熱、嘔吐、下痢及び腹痛等の症状が現れる。極めてまれにではあるがけいれんを伴う小児例や脳症などのケースも報告され、高齢者や幼児に感染した場合、重症化の可能性がある。現在治療や予防薬として直接効果のある薬剤はない状況である。高齢化社会が進んでいる現代社会では、このような感染症による感染の拡大を防ぐために、高感度かつ迅速な検出法が求められている。本研究では、ノロウイルスの特異的抗体を修飾した金平糖型金ナノ粒子-磁性ナノ粒子複合体(AuNP-MNP)を合成し、簡便にノロウイルスを分離することで、更なる高感度検出を目指した。
2.実験(Experimental)
SQUID型磁化測定装置(Quantum Design MPMS-7)を用いて磁性体ナノ粒子(MNP)及びAuNP-MNPの磁化測定を行った。両ナノマテリアル共にTEM(透過型電子顕微鏡)による表面構造解析は完了しており、複合体形成後に磁性体としての機能を目的とした。
3.結果と考察(Results and Discussion)
TEMによるイメージングによりMNP表面にAuNPが密に形成されていることが分かった(図1A,B)。また磁化測定の結果、両ナノマテリアル共に強い磁化を保持していることが判明した(図1C,D)。この結果より、複合体形成後もノロウイルス磁気分離の為のキャプチャー素材として応用可能であることが示唆され、以後高感度なウイルス検出系開発の為の機能性磁性体ナノマテリアル複合体として利用した。

図1.TEMによるナノ粒子の表面形状イメージングA)磁性ナノ粒子(MNP), B)金平糖型金ナノ粒子-磁性ナノ粒子複合体(AuNP/MNP)。SQUID型磁化測定結果 C)MNP, D)AuNP/MNP
4.その他・特記事項(Others)
なし
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
(1) ○竹村 謙信、Oluwasesan Adegoke、加藤 竜也、鈴木 哲朗、朴 龍洙、金ナノ粒子ー磁性ナノ粒子クラスターを用いたノロウイルスの分離・濃縮による高感度検出、日本農芸化学会、LE371, 2018年3月。
6.関連特許(Patent)
なし

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