利用報告書

カチオン界面活性剤の乳化粒子の大きさが柔軟性に与える影響
宮嵜 孝一、渡邊 賢介
NSファーファ・ジャパン株式会社

課題番号                :S-18-NM-0017

利用形態                :機器利用

利用課題名(日本語)    :カチオン界面活性剤の乳化粒子の大きさが柔軟性に与える影響

Program Title (English) :Influence of emulsion particle size of cationic surfactant on clothing

flexibility

利用者名(日本語)      :宮嵜 孝一、渡邊 賢介

Username (English)     :Koichi Miyazaki, Kensuke Watanabe

所属名(日本語)        :NSファーファ・ジャパン株式会社

Affiliation (English)  :NS FaFa Japan Co.,Ltd.

 

 

1.概要(Summary )

カチオン界面活性剤は洗たく用柔軟処理剤に使用されている。カチオン界面活性剤を乳化する際の諸条件を変更することで、乳化粒子の大きさをコントロールすることが可能であることを見出し、それぞれ大きさが異なるカチオン界面活性剤の乳化粒子を用いて、洗濯処理した布上に残留する乳化粒子の数、表面積の違いにより、柔軟性に違いが生じると推測した。上記仮説の基、乳化粒子サイズがそれぞれ異なるカチオン界面活性剤を用いて布を処理した際、処理布の柔軟性に与える影響を検討したが、柔軟性に明確な違いは生じないことが分かった。

2.実験(Experimental)

【利用した主な装置】

動的光散乱光度計(DLS-8000HAL)

【実験方法】

乳化粒子を形成させるために必要な乳化剤等を加えた溶媒に、カチオン界面活性剤15質量%を攪拌しながら加えた。攪拌速度は、周速度を44.8m/min、76.3m/min、152.7m/minの3パターンで実施し、それぞれベシクル溶液を調製した。これらのサンプルをMiliQ水で200倍に希釈し、粒子径測定用サンプルとして用いた。

また、それぞれの条件で調製したベシクル溶液にて、タオルを洗濯処理し柔軟性の評価を実施した。二槽式洗濯機にて各サンプル3.33g/水道水10L、綿タオル4枚の条件で、5分処理、1分脱水、室内乾燥したものを柔軟剤測定用タオルとして使用し、評価者は弊社研究員10名で官能評価による柔軟性の順位付けの結果を統計処理して評価した。

 

3.結果と考察(Results and Discussion)

ベシクル溶液を調製する際の攪拌速度により、それぞれ異なる粒子径のベシクル溶液を得た。

柔軟性の結果は、粒子径の小さい方が、柔軟性が高まると推測していたが、明確な差はないものの、粒子径の大きい方が、柔軟性が高い傾向になることが分かった。このことから、タオル表面に吸着した粒子径が大きいほど、手肌に触れた際の感触としてのインパクトが強く、柔軟性を感じやすくなったものと推測される。

Fig.1 柔軟性評価を一元配置にて統計処理した結果

4.その他・特記事項(Others)

粒子分析の技術相談、受け入れまでお世話して頂いた箕輪 貴司 様、動的光散乱光度計の測定方法を教えて下さいましたLi Jie様、に感謝いたします。

 

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)

なし

6.関連特許(Patent)

なし

©2024 Molecule and Material Synthesis Platform All rights reserved.