利用報告書

高精度計測のための小型環境センサーの開発
鹿野 豊1,2), 新村 星太郎1)
1) 慶應義塾大学大学院理工学研究科, 2) チャップマン大学量子科学研究所

課題番号 :S-18-MS-0013
利用形態 :共同利用研究
利用課題名(日本語) :高精度計測のための小型環境センサーの開発
Program Title (English) :Development on Mobile Environmental Sensor toward High Precision Methodology
利用者名(日本語) :鹿野 豊1,2), 新村 星太郎1)
Username (English) :Y. Shikano1,2), S. Niimura2)
所属名(日本語) :1) 慶應義塾大学大学院理工学研究科, 2) チャップマン大学量子科学研究所
Affiliation (English) :1) Graduate School of Science and Technology, Keio University , 2) Institute for Quantum Studies, Chapman University

1.概要(Summary )
近年、機械学習等のアルゴリズムが発達し、センサーネットワークの構築をし、その複数のハイスループットデータから特定の情報処理を実行する技術が発展している。基礎科学計測においても高精度計測に必要なノイズ特定のためには、複数のセンサーを搭載した小型の計測機が必要となる。実験室内のノイズ源特定のために、申請代表者が分子研在籍時代に「小型環境センサー」の開発を依頼し、開発を続けていた。今回の共同利用で上記の開発案件を継続し、ソフトウェアのシステム仕様を変更しない形で高サンプリングレート化のための技術開発を行うことを目的とし、環境測定と対象となる高精度計測との関連を示し、更なる高精度計測化を目的とし、研究開発を行った。

2.実験(Experimental)
豊田朋範技術職員と協力し、「小型環境センサー」の開発を最後まで行うこととする。ほぼ、ハードウェアの設計に関しては完成しているものの、ソフトウェア面での構築が出来ておらず、今年度はインターネット回線を通じたデータ取得のソフトウェアがメインの開発要素となっていたが、今回、申請代表者の所属機関が変更になり、役割が変更に伴い、進展が少なかった。
一方、吉田久史氏と共同して開発した小型ラドンセンサーおよび高精度小型AC磁場測定器に関しては仕様まで含めて完成し、実際の環境測定に向けたセットアップが現在進められている。

3.結果と考察(Results and Discussion)
 実際に吉田久史氏と共同で開発をした愛知製鋼社製のMIセンサーを用いた高精度AC磁場測定装置(以下の写真参照)となっており、今後、ナノダイヤモンドを用いた生体計測を予定しているが、その際の外部環境磁場モニタの信号を検出するために使用する予定である。

4.その他・特記事項(Others)
今回の共同利用研究にあたり、豊田朋範技術職員および吉田久史氏に協力してもらい、実施にあたった。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
該当なし

6.関連特許(Patent)
該当なし。

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