利用報告書
課題番号 : S-15-NM-0055
利用形態 :技術補助
利用課題名(日本語) :CHO細胞を用いた蛋白質生産用培地の開発
Program Title (English) :Development of CHO medium for protein production
利用者名(日本語) :清水 久代
Username (English) :Hisayo SHIMIZU
所属名(日本語) :極東製薬工業株式会社
Affiliation (English) :KYOKUTO PHARMACEUTICAL INDUSTRIAL CO.,LTD
1.概要(Summary )
CHO細胞用蛋白質生産用培地の開発を目的として、様々な条件で培養したCHO細胞の遺伝子導入効率を比較した。異なる培地で培養した細胞に蛍光蛋白質遺伝子を導入し、蛍光蛋白質を発現させた細胞をフローサイトメトリーで解析し遺伝子導入効率を評価した。
2.実験(Experimental)
異なる無血清培地で培養した培養細胞において、培地の遺伝子導入効率への影響を調べた。開発中の無血清培地と対照の無血清培地で培養した浮遊CHO細胞に蛍光蛋白質遺伝子を導入し、蛍光蛋白質を発現した細胞数を比較することで細胞の遺伝子導入効率を評価した。遺伝子導入方法は異なる2種類の条件を検討した。蛍光蛋白質の遺伝子を導入した細胞はそれぞれスペクトル型セルアナライザーSP6800を使用して蛍光蛋白質発現細胞の比率を測定し、培養条件間で比較した。
図1. 遺伝子導入効率測定実験の流れ
3.結果と考察(Results and Discussion)
・今回使用した培地を用いた系では全体的に細胞の蛍光が弱く、対照と比較して遺伝子導入効率に明瞭な差が検出できなかった。細胞の生存率とおよび培養条件を見直して再度検討を予定している。
・NIMSスタッフの支援を受けてフローサイトメトリーの使用方法とデータの基本的な解析方法を習得した。
4.その他・特記事項(Others)
なし。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。







