利用報告書

センサ開発のためのプラスチックの吸光度計測
野上 大史1)
1) 九州大学大学院工学研究院

課題番号 :S-20-KU-0046
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :センサ開発のためのプラスチックの吸光度計測
Program Title (English) :Measuring absorbance of plastic for developing portable sensors
利用者名(日本語) :野上 大史1)
Username (English) :H. Nogami1)
所属名(日本語) :1) 九州大学大学院工学研究院
Affiliation (English) :1) Faculty of Engineering, Kyushu Univ.

1.概要(Summary )
場所を選ばず、簡便にマイクロプラスチックを計測可能なセンサシステムの開発を目的とし、測定方法の調査および実験を行う。

2.実験(Experimental)
 測定サンプル(プラスチックおよびマイクロプラスチック)にて、分光計を用いた吸光度特性の調査、レーザ散乱測定計を用いた散乱光特性の調査を行う。
 実験では、紫外可視近赤外分光測定装置(V-670)を使用した。
 使用したサンプルは、2種類のプラスチック散乱板を使用している。1つは、赤外領域において、90%の透過率を示すものである。もう1つは、赤外領域において、80%の透過率を示すものである。
 上記散乱板を使用し、装置の再現性の確認および2種の材料が、測定装置において判別可能であるかを調査した。

3.結果と考察(Results and Discussion)
 測定結果を図1に示した。80%の透過率を示す板、サンプル1、サンプル2の、各波長領域においてその吸収率は同程度を示している。近赤外領域において、サンプル3の90%透過板と、サンプル1、サンプル2は吸収率は明瞭に異なる結果を示している。
 以上より、装置の再現性の確認、および透過率の異なる同種のプラスチックにおいて判別可能性を示す子tができた。
 今後は、吸光度、レーザ散乱の両者の測定装置において、液中での測定、材料の異なるプラスチックでの測定可能性について、検討を行っていく予定である。
4.その他・特記事項(Others)
なし
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。

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