利用報告書
課題番号 :S-20-JI-0023
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :ゼオライト成長過程の検討
Program Title (English) :Crystallization mechanism of zeolite
利用者名(日本語) :近江靖則
Username (English) :Y. Oumi
所属名(日本語) :国立大学法人岐阜大学
Affiliation (English) :Gifu University
1.概要(Summary )
固体NMR装置は、固体物質の原子の配位状態を調べるために有用な分析機器の一つである。本利用では、無機物質中のAl, Geなどの原子の配位構造を固体NMRにより調べ、得られた情報を基に、合成途中でのAlやSiの配位状態の変化および、合成後のサンプルのSiの配位状態から、目的物質の合成が成功したかどうかを判断した。
2.実験(Experimental)
NMR 500MHz
3.結果と考察(Results and Discussion)
①Ge導入によるゼオライト骨格構造中のSiの配位状態の検討
ゼオライトは、規則性アルミノケイ酸塩の総称であり、Siの代わりに、AlやGeが4配位として骨格中に導入されると固体酸性が発現し、触媒として利用可能である。そこで本研究では、CHA型ゼオライトへのAlまたはGeの導入し、その触媒活性を評価するために、27Al MAS NMRおよび29Si MAS NMRにより、AlまたはGeが4配位で導入されたかを確認した。その測定結果より、AlまたはGeが4配位で骨格構造に導入されることがわかった。
4.その他・特記事項(Others)
なし
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
(1) CHA/PHI複合ゼオライトが示すCO2ステップ吸着挙動の検討、宮川 紗奈、稲垣 怜史、近江 靖則、田中 俊輔、化学工学会第85年会、大阪、PE365、2020年3月17日
(2) K. Miyake, Y. Hirota, Y. Uchida, S. Tanaka, M. Miyamoto, Y. Oumi, N. Nishiyama,投稿中
6.関連特許(Patent)
なし