利用報告書
課題番号 :S-16-KU-0006
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :ナノ空間制御によるアニオン型PEFC正極高活性化
Program Title (English) :Development of Anion-type PEFC by controlling nano-space
利用者名(日本語) :永山 まゆみ, 楊 紅梅, 林 灯
Username (English) :M. Nagayama, H. Yang, A. Hayashi
所属名(日本語) :九州大学水素エネルギー国際研究センター
Affiliation (English) :Industrial Research Center for Hydrogen Energy, Kyushu University
1.概要(Summary )
アニオン型燃料電池の開発および高温作動化に向けて、カーボンのナノ構造を制御した電極触媒の研究を行った、主に、モデル電極触媒を作成し、その性能評価を行った。その中で、電極触媒の材料解析において、ナノテクPF支援を利用した。
2.実験(Experimental)
電子状態測定システムAXIS-ULTRA(島津製作所社製) を用いて、窒素、炭素、カーボン、貴金属の結合エネルギーを解析した。各種結合エネルギーを分離解析することで、同じ元素でも結合状態の違いについて調べ、性能との相関性を評価した。
3.結果と考察(Results and Discussion)
窒素ドープカーボンの合成条件(前駆体合成比および熱処理温度)により、窒素含有量や窒素の結合エネルギー(結合状態)が異なることが明らかとなった。窒素の含有量や結合状態と電極触媒性能(ここでは酸素還元活性)相関性を検討した。残留金属種の影響についても、調査した。更なるデータ蓄積が必要であるものの、ある程度の相関性は明らかになってきた。
また、別のサンプルでは、貴金属の表面状態を解析することで、何が活性点で、どの状態が活性向上に適切かなどの評価も行った。
4.その他・特記事項(Others)
共同研究費(デンソー)「配位高分子(CP)電解質を用いた新規中温燃料電池(CPFC)の高性能化に関する研究」および、JST-ASTEP「イオン伝導性配位高分子を電解質に用いた燃料電池の研究開発」により実
施した。
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし。
6.関連特許(Patent)
なし。







