利用報告書
課題番号 :S-15-OS-0048
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :ヘアライン加工の質感定量化
Program Title (English) :Texture Quantification of Hairline Processing
利用者名(日本語) :池本祥
Username (English) :S. Ikemoto
所属名(日本語) :大阪大学大学院情報科学研究科コンピュータサイエンス専攻
Affiliation (English) :Dep. Computer Science, Grad. School of Information Science and Technology, Osaka University
1.概要(Summary)
ヘアライン加工面の表面形状に影響される質感を調査することを目的としている.光の反射を元に推定した物体の表面形状(法線分布)と比較するために,大阪大学の分子・物質合成プラットフォーム施設の設備を利用して,ヘアライン加工の表面形状の測定を行った.
2.実験(Experimental)
【利用した主な装置】
接触式膜厚測定器
【実験方法】
接触式膜厚測定器を用いて,ヘアライン加工された金属表面の形状を測定した.計測には,粗さ標準片(日本金属電鋳 アラサ標準片)の同じ最大粗さ高さ(Rz)のパラメータを持つものを使用した.
3.結果と考察(Results and Discussion)
接触式膜厚測定器で取得したラインプロファイル (Fig. 1) から,機械仕上げでは規則的な傷が付き,手仕上げでは不規則な傷が付くことを確認した.
また,得られたラインプロファイルを元に,JIS規格[1]で定義される工業用の粗さのパラメータを求めることで,ヘアライン加工の表面形状を数値化することができた.Rzは傷の最大深さを表し,Raは全体の平均粗さを表し,RSmは傷と傷の間隔を表す.求めたパラメータを Tab. 1に示す.
Tab. 1 Roughness parameters
加工方法 Rz Ra RSm
機械
仕上げ 研削盤 6.69 1.14 111.48
形削り盤 6.24 1.51 70.62
手
仕上げ サンドペーパー 5.23 0.60 61.39
ヤスリ 4.67 0.53 54.77
4.その他・特記事項(Others)
・参考文献
JIS B 0601:2013. 製品の幾何特性仕様(gps)‐表面性状:輪郭曲線方式‐用語,定義及び表面性状パラメータ.
・科学研究費補助金 新学術領域研究
・共同研究者:
奈良先端科学技術大学院大学 向川康博教授
大阪大学 松下康之教授
奈良先端科学技術大学院大学 久保尋之助教
大阪大学 八木康史教授
5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
1) 池本祥, 向川康博, 松下康之, 久保尋之, 八木康史, “観測スケールを考慮したメタリック塗装の表面下法線分布解析”, 情処研報 CVIM 199-15, Nov. 2015.
6.関連特許(Patent)
なし.







