利用報告書

ホウ酸と低分子アルコール、カルボン酸の錯生成反応と錯体構造
真瀬田 幹生1)
1) 佐賀大学総合分析実験センター

課題番号 :S-19-KU-0053
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :ホウ酸と低分子アルコール、カルボン酸の錯生成反応と錯体構造
Program Title (English) :The complexation reaction and the structure of boric acid with low molecular weight alcohol and carboxylic acid
利用者名(日本語) :真瀬田 幹生1)
Username (English) :Mikio Maseda1)
所属名(日本語) :1) 佐賀大学総合分析実験センター
Affiliation (English) :1) Analytical Research Center for Experimental Sciences, Saga University

1.概要(Summary )
ホウ素は地殻中や海水中に豊富に存在しており、ホウ酸団子、スライムなど工業や教育等身の回りの様々な分野で利用されている。また、ホウ素は動植物にとって必須元素の一つであるが、過剰量摂取による毒性が報告されており、日本では浄水中のホウ素濃度基準値を1.0 mg dm-3、ホウ素及びその化合物の工業排水基準値は10 mg dm-3以下と定められている。そのため,海水淡水化プラントやホウ素を使用する工場などではホウ素濃度の監視が必要とされている。そこで本研究では、より効率的にホウ素除去を行うろ過膜の開発やホウ酸錯体を用いたホウ素濃度定量法の開発へ向けた基礎的情報の収集を行う。

2.実験(Experimental)
 利用装置:Avance 500 MHz(ブルカー)
 実験方法:今回は、ヒドロキシ酸としてリンゴ酸を用いて実験を行った。ホウ酸とリンゴ酸の混合し、pHを錯体が最も生成していると考えられるpHにした溶液を調製した。 調製した溶液の1H NMRを測定した。

3.結果と考察(Results and Discussion)
 軽水溶媒を使用した測定だったため、測定方法の検討や測定条件の検討に大きく時間を割かれた。得られた1H NMRスペクトルでは、予想される錯体から考えられるピークより多数のピークが観測された。溶液中に存在するリンゴ酸のピークと重なっている可能性が考えられる。しかしながら、ピークがとても隣接しており、錯体のピークとリンゴ酸のピークに分離する方法の検討が必要である。

4.その他・特記事項(Others)
なし

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし

6.関連特許(Patent)
なし

©2026 Molecule and Material Synthesis Platform All rights reserved.