利用報告書

ポリマーブレンドフィルムの相模様の観察
瀧健太郎
金沢大学理工研究域機械工学系

課題番号 :S-18-JI-0035
利用形態 :機器利用
利用課題名(日本語) :ポリマーブレンドフィルムの相模様の観察
Program Title (English) :Observation of morphology of polymer blend film
利用者名(日本語) :瀧健太郎
Username (English) :K. Taki1)
所属名(日本語) :1) 金沢大学理工研究域機械工学系
Affiliation (English) :1) School of Mechanical Engineering, Kanazawa University

1.概要(Summary )
ポリマーブレンドフィルムの相模様は,校正するポリマーの種類や組成によって変化する。また,熱アニールや溶媒アニールなどのアニール条件によっても変化すると言われている。本研究では,ある化学反応により形成されたポリマーブレンドフィルムの相模様を走査プローブ顕微鏡(SPM)の一つである原子間力顕微鏡の位相モードで観察した。

2.実験(Experimental)
使用した実験装置は,原子間力顕微鏡(SII社製 SPI3800N/SPA-400)製を使用した。観察モードはタッピングモードとして,室温で行った。試料は,シリコンウェハ上にスピンコータでキャストした後にある化学反応で硬化させてフィルムとした。

3.結果と考察(Results and Discussion)
図1と2に観察結果の一例を示す。観察結果は位相像である。位相像は,タッピングモードにおける位相の遅れを表していると考えられ,試料表面の粘弾性の違いを観

図1 サンプルの位相像(条件1)

図2 サンプルの位相像(条件2)

察することができると言われている。図1と図2のでは,像の中に存在する点の数が異なることがわかる。二つの図は試料の作成条件が異なるため,異なる相模様が得られたものと思われる。

4.その他・特記事項(Others)
該当なし。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
該当なし。

6.関連特許(Patent)
該当なし。

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