利用報告書

リン吸着材としての天然鉱物の基礎研究
山本翔
中京大学人工知能高等研究所

課題番号 :S-16-NU-0052
利用形態 :技術代行
利用課題名(日本語) :リン吸着材としての天然鉱物の基礎研究
Program Title (English) :Fundamental research of natural mineral for phosphorus adsorbent
利用者名(日本語) :山本翔
Username (English) :S. Yamamoto
所属名(日本語) :中京大学人工知能高等研究所
Affiliation (English) :1) Institute for Advanced Studies in Artificial Intelligence, Chukyo University

1.概要(Summary )
天然鉱石および人工的に合成したセラミックスのリン吸着特性に関する研究を行っている.本実験では,各サンプルの構成元素を明らかにするため,蛍光X線(XRF)分析によって天然鉱石および他のリン吸着材のスペクトルを測定することで定性分析を行った.

2.実験(Experimental)
各サンプルを粉砕して粉末状にし,エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDXL 300;リガク社製)によって各サンプルのスペクトルを測定することで定性分析を行った.サンプルは天然鉱石2種類,リン吸着材2種類の計4種であった.

3.結果と考察(Results and Discussion)
各サンプルのXRF分析結果を図1から4に示す.サンプル1とサンプル2の構成元素は非常に類似していることがわかった.一方,サンプル3にはリン,サンプル4には鉄が多く含まれていることが分かった.これらの結果がリン吸着特性に影響を及ぼす可能性がある.

図1.XRF分析によるサンプル1のスペクトル

図2.XRF分析によるサンプル2のスペクトル

図3.XRF分析によるサンプル3のスペクトル

図4.XRF分析によるサンプル4のスペクトル

4.その他・特記事項(Others)
本実験をおこなう際に御助言を頂いた名古屋大学の坂口佳充特任教授,測定を行って頂いた分子・物質合成プラットフォームの伊藤始様に感謝致します.

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
なし.

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