利用報告書

光応答性分子を用いた光新機能の創生の研究
中川 優磨1), 奥野 智也1), 内田 欣吾1)
1) 龍谷大学理工学研究科

課題番号 :S-20-MR-0028
利用形態 :技術代行
利用課題名(日本語) :光応答性分子を用いた光新機能の創生の研究
Program Title (English) :Research on the creation of new photofunctions using photoresponsive
molecules
利用者名(日本語) :中川 優磨1), 奥野 智也1), 内田 欣吾1)
Username (English) :Y. Nakagawa1), T. Okuno1), K. Uchida1)
所属名(日本語) :1) 龍谷大学理工学研究科
Affiliation (English) :1) Faculty of Science and Technology、Ryukoku University

1.概要(Summary )
薬物活性を制御する方法として、薬剤に光スイッチ構造を導入することでその薬効の時空間的効果を光照射によって制御し、副作用や毒性の少ない薬剤開発を目指す研究が行われている。このような系は光線力学療法 (photodynamic therapy: PDT) への応用が期待出来る。本研究では、光によって可逆的に構造が変化するフォトクロミック化合物であるジアリールエテンの光誘起細胞毒性の発現機構の解明、及び生体への応用を目指したシステムの構築を目指して研究を進める。

2.実験(Experimental)
ジアリールエテンの光誘起細胞毒性の発現機構の解明を目指して、新たに合成した誘導体8種類のHR-MS測定をJEOL JMS-S3000 SpiralTOFを用いて実施し、目的の分子が出来ているかを主として分子量の観点から確認した。

JEOL JMS-S3000 SpiralTOF

3.結果と考察(Results and Discussion)
HR-MS測定から、新たに合成したジアリールエテン誘導体8種類の信頼性の高い組成式を得ることができ、化合物の同定ができた。

4.その他・特記事項(Others)
本研究開発は奈良先端科学技術大学院大学NAISTナノテクノロジープラットフォームにより支援を受けた。
また、2020年度試行的利用の採択を受け実施した。
特に、清水洋特任教授、技術職員の西川嘉子氏、及び技術補佐員の山垣美恵子氏に御担当いただき、非常に正確な測定を行っていただいた。

5.論文・学会発表(Publication/Presentation)
投稿準備中

6.関連特許(Patent)
なし

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